中学受験 英語 追い込み期 対策

今回は、対策シリーズの第三段です。

あれよあれよという間に直前です。算数や国語は塾の模擬試験や講座も豊富にあり、模擬試験の復習や成績表をもとに復習をするなど対策が容易です。

英語は、塾の模擬試験は一般的ではなく、多くの場合利用出来ません。また、中学受験専用の教材はありません。

こういう現状から、対策は容易ではありません。残り時間僅かになり、対策に手をこまねいていませんか?

この記事を読めば、情報の乏しい英語入試について、採りうる対策がわかります。

英語型は有効な選択肢か?

一般入試と英語型入試どちらが有利か?     以前から度々議論されているテーマです。

一般的には、英語が一定以上出来る場合は、英語型入試の方が有利になる場合が多いです。

しかし、個々の状況によっては一般入試の方が有利に働く事も有ります。個々の事情により異なるので、一概には言えません。

個人の現状、志望校の求めるレベル、残り持ち時間等から判断して下さい。英語型が有利又は英語型を選択肢に含める場合は、対策が必要になります。

具体的対策 難関校 かつ複数科目受験の場合

 英語は英検2級又は準2級合格レベルが求められます。学校によってはそれ以上のレベルが求められます。

 学校により出題傾向は異なります。各校が発表の合格レベルをもとにどの程度まで完成させるか判断して下さい。

また、難関校かつ複数科目の場合は、英語以外に国語が一定以上出来る必要があります。一般的には英語、国語で得点して、算数は計算を確実に取り、簡単な文章題と標準的な問題を確実に取ります。英語型ですが、英語のみならず国語も一定以上のレベルが求められます。国語は短期間では伸ばす事は困難です。とりわけ、読解力を伸ばすのは時間を要します。勿論英語、国語、算数の3科目の合計なので、算数の対策がしっかりしていれば、国語が若干弱くても勝負になります。

具体的対策 中堅校かつ複数科目受験の場合

 

 英語は英検3級合格レベルが求められます。学校によっては、その前後のレベルが求められます。

 難関校同様、学校により出題傾向は異なります。各校が発表の合格レベルをもとにどの程度まで完成させるか判断して下さい。

中堅校の場合は、先ず英語の精度向上です。  月並みですが、文法、語法問題の弱点補強、短文正誤判断問題の向上、読解問題を短期間で正確に読めるように努める。

短文整序完成問題、英作文は過去の傾向を踏まえて、同様の問題で演習をして下さい

リスニングは得意な方は対策なしでも大丈夫でしょうが、苦手な方はラジオ英会話、テレビ英会話、CD等活用して慣れて下さい。英会話教室や英語塾を利用している方はそれを活用して下さい。

中堅校では、スペルミス、語法、時制等文法上のチェックをしてケアレスミスに注意するだけで違う筈です。

何をしたら良いのか悩んでいる方は、志望校の過去問、相当する級の英検過去問を潰しましょう。その過程で間違えた箇所、内容はしっかりチェックします。該当箇所を中心に手持ちの教材で文法、語法、単語、イディオムを再度復習して定着させます。

中堅校の場合でも、複数科目受験の場合は、国語が一定以上出来れば有利になります。また、中堅校英語型では、算数まで手が回らない方も少なくないです。その為、算数の計算問題は確実に取り、簡単な文章題も取れるようにします。一方、標準的以上の問題は捨てます。過去問、過去の結果を下に必要な範囲を確認して、捨て問を見抜いて下さい。難問を相手にする必要は全くありません。国語、算数は塾の模擬試験の成績表が参考になります。弱点分野を中心にしっかり復習します。知識分野はしっかり復習し、着実に知識を定着させます。

受験科目が英語のみ又は英語+αの場合

受験科目が少ない場合、各科目の負担が大きくなります。科目が少ないと言う事なら、競争率は高くなりがちです。その為、各科目共に高い完成度が求められます。

英語は、英検の相当級の過去問、受験校の過去問をやり誤った分野、箇所を手持ちの教材で弱点分野を中心にしっかり潰します。

他の科目も英語同様にしっかり潰します。

受験科目が少ない場合は、一科目のキズや弱点分野があります。一般的な受験の場合と比べて捨てれる範囲は限られる方向に動きます。科目が少ないのは魅力的に映りますが、ある意味危険な選択でもあります。安易な選択は危険です。注意しましょう。

個別事情を反映させる

一般的に入試も偏差値の低い学校の方が高い学校より合格しやすいように思われます。しかし、実際にチャレンジ校に合格し、本命校には涙を飲んだケースがあるのです。

何故でしょうか?得手不得手だけではなく、本人の属性も影響します。今回は、本人がやんちゃってインター出身だった事もあり、語学として英語を捉えていたので、試験として文法、語法を問われる試験では、しっかり対策をしなければ、足を掬われる事があるのです。今回は正にそれで、十分に対策出来なかったのです。

属性を前提に、求められている内容に向けて距離を縮める必要があります。不足している内容をしっかり埋めて行きます。

半面、今現在の出来がイマイチで、このまま本番に突入しても厳しい場合は、英語型からの撤退や、受験校変更も検討が必要な場合もあるでしょう。前向きに検討しましょう。

英語型受験に向けて

最後に重要なポイントです。これからの時期は、新しい問題集や参考書を購入してはいけません。通常、学習した内容を身につけるのには、少なくとも5回復習が必要と言われています。受験迄の残り時間を考慮すれば、新たな教材を身につけるのは困難です。手持ちの教材を弱点分野を中心に補強して下さい。新しい問題集や参考書より手持ちの教材を回転させて精度を高め、使える知識を増やすのが有効です。  国語、算数も同様に手持ちの教材を回転させるのが有効です。あえて今から買って良いのは、受験校の過去問と講習で使用する教材ぐらいです。新しい問題集や参考書の誘惑に惑わされますが、くれぐれも注意しましょう。

英語型は情報が少なく、英語は塾の模擬試験が無いので、客観的な基準が乏しく、判断をしかねるところです。今回の記事を参考に対策を講じる際のヒントになれば幸いです。では。

  

 

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