二月の勝者が楽しみと言う方は意外とおられるのでは無いでしょうか?
放映された時は、塾内部の試験を通して示唆に富んだテーマについての話がありました。
読者の中には、算数に苦戦している方もいるでしょう。
算数が、克服出ない。算数さえまともになれば、何とかなるが難しい。どうすれば良いの?
この記事を読めば、算数にかなり手こずっている方が、算数克服のヒントを掴む手掛かりを得る事が出来ます。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

二月の勝者から
テレビドラマ 二月の勝者が放映されていました。描写自体かなりドラスティックな所があり、受験経験者なら解りますがリアルとは異なり違うと突っ込みたくなる部分も有りました。先日迄自分達が当事者だったので、ついつい引き込まれていました。自分達が当事者だった年の今頃なら客観的には見れなかった筈です。
2月の勝者では、塾内部の試験を通して示唆に富んだ内容がテーマになっていました。
設定が年度の始めなので、模擬試験の過去問を授業で、プレ模擬試験として解かせるのですが、一番下のクラスでは、散々な成績の生徒が複数出たのです。
ケアレスミスが治らない、転記ミスを起こす。
黒木の取ったアプローチは?

二月の勝者のアプローチ
黒木は担当講師に、低迷している生徒に関しては、比較的難易度の高い後半半分の問題を最初から解かせないように指示しました。
それで良いの?と言う方もいるでしょうが、対象者が低迷している生徒、概ね偏差値40以下なので現状ではそれが最適解なのです。
大問6つ~8つ程度から、出来る問題を選択します。解く問題、捨てる問題に仕訳けるだけで、対象が絞られるので、焦りが減ります。焦りがケアレスミスを誘発する事から、仕分けは必要です。最初から半分しかやらなくて良いと指示する事により、焦りを取り除く事が出来ます。

ボリュームゾーンより低い場合は、
難易度の高い問題は捨てる。

自分の現在の実力で点数、偏差値を上げる事が出来た。これは、どんな喜びにも変え難い体験です。やり方次第で基本とケアレスミス防止を徹底する事により、偏差値50を目指せます。

学習内容の仕分けを行う。
仕分けで捨てるべき内容
やるべき内容を明らかにすれば、
焦りを払拭出来る。
2月の勝者パターン活用法により、基本問題の重要さ、重みを体感出来るのです。
応用は効くのか?
自分で努力した結果、自分の実力で点数、偏差値を上げれた。この経験は何事にも変えがたいものです。
では、二月の勝者パターン活用法は応用が効くのでしょうか?
原作並びにドラマでは、時期の設定が春、4月頃になっていました。4月頃に、基本問題の重要性に気付き、基本をしっかり押さえていくと言うのは非常に有効な方法です。
しかし、受験まであと3ヶ月程度となった今、そのまま適用は出来ません。
また、入試問題の配点は均等ではない事、必ずしも、順番通り難易度が上がるとも限りません。前半にややこしい問題や難易度の高い問題を入れて、最後に標準的な問題が来ると言う事もあり得ます。

ボリュゾ前後の場合、自分に
とって標準的と考えられる問題を
コツコツこなしていく。

リベンジはあり得るのか?
受験まであと3ヶ月程度。今からリベンジはあるのでしょうか?
算数の偏差値が40に届かない、算数がかなり苦手な方に限って、最後の手段です。
とは言うものの、この段階の子に仕分けを求めるのは少し厳しいように思われます。
果たして再現可能な方法はあるのでしょうか?
具体的対策
先ずは、五年生、場合によっては四年生のテキストの応用や難問以外をきっちり押さえます。それが終わったら、六年生のテキストの基本、標準問題を潰します。ベースは基本です。

ボリュゾ前後の場合、前年度の
内容が怪しいなら、教科書の
基本的な内容をしっかり押さえる。
それが終われば六年生の教科書の
標準的問題をこなす。
また、模擬試験は、詳しい成績表が付いているものなら、正答率70%(人によっては60%)以上の問題を解けるようにします。

模擬試験は、正答率が高い問題を
確実に押さえる。
赤本は、基本的な問題は解けるようにします。

赤本は、基本的な問題を確実
に解けるようにする。
これらをこなす事により、必要となる基本を体得出来ます。確実に押さえるべき基本を明らかにすれば、定着させる対象が明らかになるので精神的にかなり楽になります。他の細かい内容や応用は極論やる必要有りません。
計算問題は毎日少しづつ解きます。計算問題集の問題が多すぎる場合は、偶数番号のみ等工夫してこなして下さい。毎日反復が必要です。
とは言うものの、算数は自習が難しいと言う側面が有ります。通っている塾のレギュラー授業では習得が難しい場合は、算数に特化したタブレット型学習は如何でしょうか?
学習データを分析し、 各人のレベル・理解度に合った問題や復習を自動で出題し、 テンポよく問題をクリアーしていくので 「得意」を効率よく伸ばすことができます。 また、発見されたつまづきには チューターによる個別メールと解説動画でのフォローを 適切なタイミングで提供するので苦手意識の解消が可能です。 地に足の着いた学習を進めます。


裏技と言う選択
本来的には、弱点補強は遅くとも夏休みまでに着手する必要があります。学習した内容を使えるようにするには、最低5回は繰り返す必要があります。復習は最低5回は必要なのです。
そうすると、今からでは全体をなぞるやり方では到底間に合いません。

復習は複数回行う必要がある。
やるべき内容を絞る事により、各人に必要な項目が明らかになり、効率的な時間配分が可能になります。試験科目は算数だけては有りません。
他の科目は算数程苦手では無いと言う前提で、実力相応校が本命と言う場合、リベンジ出来る余地があり得ます。あくまで、限定的な前提の下で可能になり得るのです。
しかし、あくまでも可能性を探った結果です。確実性を追究するのではなく、可能性を前提に何とか食い込む余地を探ってみました。本来的には、対象範囲の基本的な内容全てと、頻出箇所をしっかり押さえるのが王道です。
奇策は王道ではありません。王道と比べればクリアーできる可能性は低くなります。あくまでも裏技は苦肉の策です。そこを心得て、ご活用下さい。中学受験とりわけ算数は相当特異です。中学受験を通過すれば、再度スタートです。基本を忠実に着実に積み上げましょう。
受験年の今頃なら二月の勝者を見る気にはならなかったです。あまりにリアルで笑えない部分が多々有るので。もっとも、かなり脚色された部分も有りますが。各ご家庭では、状況や設定を踏まえて、視聴をご検討して下さい。

今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では🌸
