うだるような暑い日が続きます。いよいよ夏本番です。コロナも再度拡大の予感。暫くはwithコロナが続きそうです。
夏休みに入り、受験年度なら夏期講習に忙しいご家庭が一般的です。無理をせず、一歩づつ進みましょう。長いようでも思う程こなすのは困難です。優先順位を付けて過ごしましょう。
一方、来年以降の方は少し時間が有ります。受験年度以前こそ、興味のある学校も含め幅広く説明会に出向く、体験する事をオススメします。また、受験校についても幅広く検討して下さい。特色入試も利用可能か検討しましょう。
可能性を広げると言う観点からすると、特色入試は非常に魅力的です。とは言え、情報は少なく、試験科目も一般とは異なります。受験校や併願校に含めて良いの?やはり一般入試メインで進めた方が良いの?
この記事を読めば、特色入試、とりわけ英語型入試との接し方が分かります。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

英語の位置付け
2020年度より、小学校3、4年生で英語が必修となり、5、6年生では「外国語」と言う教科で週二回授業が割り振られます。小学校の授業でも、話す、聞く、書く、読むの4技能の向上を目指し授業が進みます。とは言うものの、全く0から進む訳ですから、小学校でやれる事、やる内容は知れています。
以前は、中学入学後にアルファベットから始めていたのが、小学校で先取りをする事になります。小学校での指導は、4技能のさわり部分に触れる程度です。先ずは慣れる事を優先した指導が主流です。ノルマをこなしたように見えても、小テストや定期試験、模擬試験を受けて、間違えた箇所を潰すような指導とは全く異なります。受験を想定した指導とは程遠いのです。
一方、入試では、学校によりますが、英語にアドバンテージがある子を選抜しようとします。他の科目以上に学校の授業と、実際とは大きな乖離が生じています。入試と言う観点からすると、英語に関しては学校のリアル授業はあまり役にたちません。他の科目以上に何らかの形で対策が必要なのです。

英語型入試の実態
英語型入試は特色入試の中では、メジャーな形態です。
特色入試は一般入試とは異なり、多様性と言う観点から一芸に秀でた子を積極的に採用しようとするものです。一般入試では、ある意味一定の範囲に入るステレオタイプの子供が集まって来ます。
一芸型が入る事により、個々が良い影響を与えあい、学校が活性化する効果が期待出来ます。
英語型入試はどういう形態をとっているのでしょうか?
① 英語を一つの受験科目として選択出来る
② 英検等取得の状況により、加点される
と言う二つに大別されます。
国際化の進展、カリキュラムの変更に伴い、英語型を実施する学校が増える事が考えるられます。裏事情になりますが、英語型等一芸型は中堅校辺りが熱心です。少子化に伴い私立中学も新たな活路を見いだし生き残りに必死なのです。

チャレンジ校は熱心ではない?
英語型は中堅校が積極的に取り入れています。一方で、チャレンジ校とされる難関校や超難関校はどうなんでしょうか?
関東では、男女御三家は今のところ実施予定は無さそうです。
一方関西では超難関は一校のみ英語型を実施しています。難関校では英語型を実施している学校が有り、英検加点方式を採用している学校も有ります。但し、難関校以上では少数派です。
難関校、超難関校の多くは従来型の入試を実施しています。これらの学校では、英語は入学後の勉強で十分間に合うと考えています。
英語も突き詰めれば情報伝達の手段です。情報伝達の手段と言う観点では、国語の習熟度により情報伝達能力は判断出来ると考えられます。
そう考えると、一般入試でも英語型でも国語がキーになります。国語は重要科目なのです。

併願校はどう考えたら良いのか?
英語型を組み入れた場合、併願校の選択が悩ましい所です。
英語型は入試科目が異なる事、併願校を考えた場合、英語型と一般入試のウェイト付け等、何を基準にすれば良いのでしょうか?
① 英語型オンリーの場合
② 英語型に軸足、併願で一般入試の場合
③ 一般入試に軸足、併願英語型の場合
①の場合、受験校も限られ、受験科目も限定的です。英語はしっかり対策します。国語が試験科目に有れば、国語がキーになります。とりわけ難関校では英語、国語が重要です。
②の場合、併願校が重要になります。一般的に、英語型を判断出来る模擬試験は有りません。では模擬試験は意味が無いのか?そういう事は有りません。国語や算数は模擬試験を受けて、弱点を補強しましょう。英語は出題傾向によりますが、受験校の過去問、英検相当級の過去問の出来が判断の指標になります。
併願校は一般的な問題が出題される学校を選択します。一般的な併願校なら、標準的な問題をメインに勉強すれば足ります。併願対策も容易です。
③の場合、一般入試に軸を置きます。英検加点方式なら一般入試の勉強に英検の勉強を足します。英検の勉強は12月中旬がリミットです。英語型の試験を受けるなら、受験校の過去問、英検相当級の過去問を軸に勉強します。
全ての場合で、リスニングやスピーキングについては、英語塾、個人塾、英検塾等指導してもらえる環境が有れば、それを活用します。無かったり、指導やアドバイスが期待出来ない場合はWeb塾を利用するか、ラジオ、テレビの講座を活用しましょう。対策は非常に重要です。
Web塾の場合、いつでも、どこでも、楽しみながら学習できる有用な手段です。超難関以外や英検加点方式なら、通学時間短縮も可能な優れもの。特に③や②を検討中の方には有益です。
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まとめ
受験年度の今頃はカウントダウン開始と言う所です。当事者になったら、ゆっくり考える時間は有りません。大まかな方向性は受験年度迄に固めて、やるべき事を炙り出しておくのが理想です。実際は、受験は流動的でなかなか思ったようには進みません。
しかし、思ったようには進まない事も織り込んでおく事によりあたふたする事も減ります。想定の範囲内を増やす事が重要です。
英語型は、可能性を広げると言う観点からすると、有用なチョイスです。学校側も生き残り、多様性が引き金となり更に拡大する可能性もあり得ます。一方で、思ったような生徒が集まらない為募集停止や定員減もあり得ます。アンテナを高くして情報収集に努めて下さい。受験年度の最新情報をもとに、判断される事をオススメします。中学受験は親子の受験で、情報収集は親の役割です。
英語型は一般的とは言えませんが、利用可能な方は是非検討して下さい。
今回の話題が少しでも、英語型活用の参考になれば幸いです。では。🌸