中学受験は概ね終わり、新天地での生活に期待と不安、と言う方が少なくないでしょう。
中学受験は第一志望合格と言う果実を手に入れる事が出来るのは、概ね3割いくかいかないかです。この数字が独り歩きしてか、親が過度に介入し、暴走する事が有るようです。
微妙な時期に、2月の勝者が放送され、話題になっていました。リアルとは違うと言う方、リアル過ぎて・・と様々です。
但し、多数の方が納得してしまう内容も少なく有りません。その中に、「狂気」と「課金」と言うキーワードが話題になっていました。時期が進み先が見えてくると焦り、講座をあれこれ申し込んだり、参考書を買い漁る方も。
中学受験は本当に課金ゲームなのでしょうか?
このブログ記事を読めば、停滞気味の方がどうすれば、現状を打開出来るのか、中学受験への向かい方が分かります。二度の中学受験を経験した管理人が解説します。

中学受験の現状
中学受験は、四年生か五年生になる直前の春休みから始める方が多数派と思われます。
塾主催の公開模擬試験が開催され、学校では上位で、比較的自信のある子が腕試しとして受験するも、想定外の出来に驚き、その塾に通い出すと言うように、中学受験が始まります。
通い出すと、成績別にグラス分けが行われ、頑張ったわりには成績に結び付きません。
季節毎の講習やオプション講座などきりがない程受講を推奨されます。通常の授業以外にかなりの費用が必要になります。本番が近づくにつれ、状況が変わらなければ、他塾の受講やオプション講座受講、個別指導を受講したり、参考書、問題集を買い漁る人が少なく有りません。
まさに、2月の勝者で「課金ゲーム」と言われて、「狂気」の親が介入してくると言う状態です。こうなると、収拾がつきません。

親がやってはいけない事
停滞した状況が続くと、親子共に焦ります。 しかし、絶対に暴走してはいけません。やるべき事はやっている筈なのに、なかなか成果が現れないので、ついついオプションを申し込んだり、他塾の単科を受講したり、個別指導を申し込んだり、参考書や問題集を買い漁る方が出ます。
これらは、意味があるのでしょうか?
仮に、これら全てをこなせたとして、成績は上がるのでしょうか?
一般的には、通常授業の内容を確実に押さえていれば、成績は上がる筈です。にもかかわらず上がらないのは、通常授業の内容理解に貢献していないのです。冷静になれば分かる筈ですが、ただでさえ回っていないのに、更に教材や課題を増やせば明らかにオーバーフローです。中学受験は課金ゲームでは、有りません。余分に費用を負担して講座、教材を与えても、既にオーバーフローしているなら、問題解決ではなく、泥沼に突き進む事になりかねません。度が過ぎれば、勉強自体嫌になり、最悪の場合撤退或いは親子関係がこじれると言う事になりかねません。
「狂気」を発端にした、暴走は厳禁です。

やはり大切なメンタル維持
親が暴走する原因は「焦り」です。焦りが生じると、通常の判断が出来ません。
ボリュームゾーンに属するお子さんの場合、やるべき事は、範囲を絞り繰り返し反復が必要です。しかし、焦れば、学習する内容を拡大する方向に動きます。ただでさえ、理解が進んでいない上に学習内容を拡大すると収拾がつかなくなってしまいます。方向が違うのです。
焦れば焦る程、おかしな話ですが、状況は悪化しがちです。客観的に、現状の問題点をどうすれば是正できるのか、どの方向に誘導すべきなのか?考えてみましょう。
客観的な視点を持ち続けるには、メンタル維持が重要です。メンタル維持の為にはどうすれは良いのでしょうか?

朱に交われば赤くなる
受験期の大きな悩みの一つにママ友とのコミュニケーションが有ります。
同じ塾に通う親同士連帯感や結束が生じます。貴方に近づくママ友が信頼出来る人なのか? その人が属するグループが不適切な集団であり、ガセネタ情報が飛び交うようなコミュニティなら、その人の発信内容は聞き入れてはいけません。ましてや、そのグループに巻き込まれては混乱必死です。
このような属性の方が近づいて来た場合、距離を置いて挨拶をする程度の付き合いにとどめましょう。全面的に信頼し、情報を安易に開示しない事です。あちこちで話題にされて、収拾がつかなくなっては取り返しがつきません。
もっとも、ママ友でも、お互いに高めあえる、信頼出来る方も中にはおられます。そのような方とは、やや入り込んだ話も出来るでしょう。
しかし、一定の範囲に留める事をオススメします。受験は長期戦です。停滞気味になったり、上手くいかない事が続けば、ママ友が豹変する事が無いとも限りません。
受験に関する相談は基本的には塾か、過去に受験を経験した信頼出来るママ友にするのがオススメです。
過去からの蓄積が十分な塾は、相談する際に十分なノウハウを持っている事が多いです。過去にも同じような事例が有ればアプローチする際の注意点を把握しています。
そういう点では、中学受験の老舗、浜学園はオススメです。
また身内に相談すると言う方もいるかもしれません。しかし、中には受験自体に否定的な方もいます。身内だけに面倒くさい一面も有ります。相談相手には十分注意しましょう。

焦りは禁物
受験に限らず、何事も相談相手が大切です。 不安な時期だからこそ、ついつい安易に身近な人に近づきがちです。相手が本当に信頼出来る人なのか?しっかり判断した後に相談しましょう。その人に相談した為に別の悩みが起きてしまう事もあり得ます。
また、家族のコミュニケーションがしっかり取れていれば、家族で話をして方向性を決めれます。わだかまりが無くなれは、話しにくい内容でも、相談しやすいのではないでしょうか?
「狂気」を発端とした「課金ゲーム」に走ってしまうのは、相談する相手が不適切だったり、相談出来ずに自ら暴走するという2つのパターンが考えられます。
受験は長期戦です。数年に亘ることも珍しく有りません。長い受験期間には上手くいかない事も出て来ます。そんな時でも絶対に焦ってはいけません。焦れば、逆方向に進みかねません。 そういう点からも、受験にはメンタルが重要と言われる所以です。自分や家族のメンタルに注意しつつ進みましょう。
今回の記事が、長い受験期間の中で指針になれば幸いです。

[…] 【中学受験】焦り厳禁 本当に課金ゲームか? […]