桜の蕾も色付く季節になりました。春季講習も終わり、レギュラー授業が始まります。
新受験生、保護者様の関心は入塾テストやクラス分けテストで上位クラスに入る事だったりします。クラス分け自体が非常に大きなインパクトを持っています。
受験を目指し塾に通う場合、上位クラスに入るのが有効であるケースが多いのは事実です。
とは言うものの、上位クラスに入れない事は少なくないです。そういう場合はどうすれば良いのでしょうか?
このブログ記事を読めば、クラス分けで上位クラスに入れない時に、どうすれば良いのかが分かります。
二度の中学受験を経験した管理人が、クラス分けに関してどう対処すれば良いのか分かりやすく説明します。

当面の関心事
中学受験に関しては、熱心なご家庭のみならず、余り熱心でないご家庭でもクラス分けにはかなり関心を持っています。
変な話ですが、塾のクラス分け、クラス分けテストが目標に変わってしまっています。
名門中学受験塾の上位クラスに入る事が最終目的となるのなら、入塾テストやクラス分けテストの成績に一喜一憂したり、嘆くのも分かります。
しかし、多くの場合、と言うよりむしろ殆どの場合、最終目的は他にある筈です。あくまで塾は、通過点である筈なのです。憧れの中学に入学する事、憧れの高校、大学に入学する事等。あくまで、名門塾の上位クラスは通過点を無事通過するための手段に過ぎません。

【危険】目的と手段の混同
とは言うものの、名門中学突破の為にはやはり名門塾の上位クラスが有利です。
それは一理有ります。確かに、上位クラスはその塾にいるエースが授業を担当し、難関校対策がしっかり出来る。ライバルも精鋭揃いでモチベーション維持にはもってこいなのです。難関校には名門塾の上位クラスがやはり有利な事がわかります。
しかし、上位クラスの恩恵を享受出来るのは、自分が一定以上の水準にいる場合に限ります。場合によってはマイナスになりかねません。無理をして上位クラスに入ったものの、レベル的にはむしろ下の標準クラスの方が効果的と言う事も十分あり得ます。基礎が不十分なままに運良く滑り込めばついていくのに精一杯が関の山、肝心の基礎は放置したまま。それでは先が見えています。
あくまで、
名門塾の上位クラスに入るのは、中学受験、それ以降の高校、大学受験を見越してそれらの基礎になる力を付ける為です。
繰り返しますが、有名塾の上位クラスに入る事が目的ではありません。また、目的にするのは本末転倒です。

勘違いしがちな通塾
塾は力を付ける為に行きます。名門塾に入る事や、名門塾の上位クラスに入る事自体殆ど意味はありません。
形から入ると言います。物事の中には形から入るのが相応しいものが有ります。お稽古ごとがその代表です。
しかし、受験はお稽古ごとではありません。日々の稽古で上達するものではありません。受験は期限が有ります。一方でお稽古ごとは長年の積み重ねが功を奏するような長期戦です。基準となるスパンが違うのです。カルチャースクールのようなスタンスでは、マイナスにこそなれ、プラスにはなり得ません。

周りに振り回されるな
受験界隈では、入塾テストやクラス分けテストが大きな関心事になりがちです。多くの場合、周囲に影響されて、適切で無い価値観を絶対視するようになりがちです。状況把握が適切ではありません。
誤った、状況把握が更に泥沼に誘います。クラス分けテストを利用して基礎を固める等、関わり方次第で状況も変わります。ベースが出来ていない場合は、先ず基礎力を付ける事その一点に集中するのがオススメです。
あくまで、目的から今何をすべきか、塾をどう利用すべきかが見えてきます。クラス分けテストがメインとなるなら多くの場合方向性を見直す必要が有ります。最後に、世間体や見た目は捨てて下さい。小さなコミュニティの中の見栄の為に方向性を誤る愚かな選択は厳禁です。
今回の話題が少しでも、新たに始まる新年度のスタートダッシュを幸先良く切れるようにお役に立てれば幸いです。🌸
