反復学習の重要性

 7月になり、早い学校ならもうすぐ期末試験です。中間試験の結果を踏まえて適切に対応出来た方はそれなりの結果が期待出来るでしょう。しかし、うまく反応出来なかった場合は・・・

 今回は、うまく対応出来ていない場合に、この夏休みにリスタート切れるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

 今回は、夏休みに出来る建て直しについて考えてみました。

現状認識

 敵を知り、己れを知らば百戦危うからず。古来中国の言い伝えです。敵(ターゲット)と己(現状)の差を埋めれば、ターゲットを制覇、目標達成できると言う考え方です。

 受験に当てはめると、敵は明らかに「過去問」です。受験は試験で合格最低点を取る事が究極の目的です。特色入試の場合でも、過去問に面接が入るぐらいです。資格試験に至っては、多くの場合、完全に過去問一色です。今年は傾向が変わったと言う場合でも、過去問の内容、知識を押さえておけば、基本的には大丈夫です。合格最低ラインは確保できる筈です。

 今回は、学校の定期考査に対応出来ない事に関しての対応です。

 この場合の敵は、明らかに定期試験の問題です。定期試験で自分が目標にする成績(席次)を取る事が究極の目的です。

 己れは、現在手元に帰って来ている小テスト、中間テスト、手元にあるプリント、レジュメの類いです。中間テストはもう終わっているから不要なのでは?と言う方もいるでしょう。科目によりますが、期末の内容が過去の中間テストを踏まえた物である場合、潰す必要が有ります。科目や内容によっては必要なのです。

問題点

 知人のお子さんが特色入試で、最難関中学に入学しました。特色入試(英語型)で入学したため、他の生徒程科目によっては、試験慣れしておらず、中間テストの対策が比較的甘かった事、科目によっては試験問題が意外に難しかった事もあり、苦戦を強いられたようです。

 知人のお子さんは特殊な例ですが、中学や高校に進学し、中間テストに臨んだが、結果は・・と言う方はそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。

 そもそも中間テストは、殆どの場合範囲指定があり、対策は比較的簡単です。

 では何故うまくいかないのでしょうか?

定着させるには?

 一般的に資格試験で、知識を定着させる為に10回は復習する必要が有ると言われています。最難関試験なら30回と言う見解も有ります。

 但し、膨大な範囲全てをこれだけ繰り返せと言う事ではありません。

 まず対象となる全範囲をこなします。

 その後に、試験に出る可能性の有る所を繰り返しやります。その際に難しい所や出来ない所は出来るまで、少なくとも数回やります。

 確かに、全範囲を十回やるとなると、それなりに大変ですが、パレートの法則に従って出題可能性の高い箇所3割程度を重点的にやります。但し、漏れ防止の為にそれ以外の箇所も、全くやらないと言う選択肢は基本的にはありません。

具体的対策

 基本的に勉強は反復回数です。一回や二回で苦手分野を克服出来るでしょうか?分かる事と出来る事は全く違います。分かったつもりでも、出来なければ意味がありません。分かると出来るの間には、大きな乖離が有ります。

 試験勉強は、突き詰めれは、対象範囲を出来るようにする事です。そのため、対象範囲を反復する必要が有ります。一回や二回やっただけで出来るようになりますか?とりわけ、苦手分野は簡単に克服出来ません。全体を二回、三回やってから、頻度の高い箇所を五回以上繰り返す必要が有ります。人によっては、十回以上、場合によってはもっと繰り返す必要が有ります。但し、重要箇所と必要箇所に関してです。

 理解するのも、大変なのに、繰り返すだけで出来るようになるのでしょうか?

試験の本質とは?

 

 反復の過程で、全体を見渡した事により理解が広がる、先に進めば分からなかった事が後で見えてくる、不明箇所、理解不能箇所は質問する事で問題箇所解消に繋がる。これらの作用により、徐々に出来る箇所が増えていきます。

 試験対策は、対象範囲を複数回反復します。特に、苦手科目は出来るまでやります。学習の基本は反復です。反復の回数は、皆様が想定している回数を大きく上回るので驚かれた方もいるでしょう。しかし、必要な回数なのです。

 これら反復学習は、基本的には自宅学習です。塾で習得できるものではありません。  一方で、この学習の仕方、習慣は大学入試、資格試験でも活用出来ます。非常に大きな力になります。反復の力は偉大です。

 今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では。🌸

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