早いもので10月になりました。模擬試験も複数却ってきた頃でしょう。嫌でもゴールを意識する時期になって来ました。
仕上り順調で成績もまずまずなら、その調子で頑張って走り抜けて下さい。
一方でイマイチ伸び悩んでいる場合、ゴール、期限が気になり、どうしたら良いか悩んでいませんか?とりわけ苦手な方が多い算数は悩みの種と言う方が少なく有りません。
この記事を読めば、後半戦に入ったこの時期に算数克服の為に何をすれば良いのか具体的に分かります。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

現状認識の必要性
算数が苦手と言っても千差万別、置かれている状況が全く異なります。更に到達点も各々異なります。
算数は受験の最重要科目です。算数の出来不出来が合否に大きく影響します。
もっとも残りの科目の出来によっては、算数の影響を緩和する事が出来ます。
現状により戦略は大きく異なります。

算数の抜本的対策
全科目未だ目処がついておらず、算数が他の科目より弱い場合は、抜本的対策が必要です。
手元にある模擬試験の成績表を確認しましょう。受験した試験にもよりますが、復習の優先度、平均との乖離等詳細なデータが出てきます。自分の弱点が浮き彫りになります。

先ずは、模擬試験の成績表の確認
入試は多くの場合、概ね4つから6つ位の大問から構成されています。
大問は計算問題、短文の文章題、代数、図形に大別されます。

項目別具体的勉強法
計算問題については、算数が苦手な方はしっかり勉強し確実にします。確実に取れるように毎日反復します。苦手な方は他で得点するのは難しいため、ここを落とすと非常に厳しいです。教材は塾の問題集でも、市販の問題集でも構いません。ノルマを決めてコツコツ繰り返します。
短文の文章題については、難度的にはお手頃で計算問題に近いです。苦手な方も、このレベルは確実に取れるように頑張りましょう。教材は塾のテキストの例題、標準的問題をしっかり解けるように勉強します。市販の参考書、問題集の例題、標準的問題でも構いません。しっかり解けるように頑張りましょう。
算数が苦手な方の場合、先ずは上記2項目を重点的に取り組みましょう。場合によってはこれだけでほぼ大丈夫と言う場合も有ります。他の科目の状態如何によりますが。
代数的問題、特殊算等は、塾のテキストや市販の参考書、テキストの例題を確実に解けるように勉強します。塾のテキストなら、授業で使用している筈だから、解説が詳細にわたる場合ノートが詳細な参考書になりえます。市販の教材なら解説が詳しいものを選んで下さい。
これらのテキストを利用して、回答に至る流れをしっかり押さえて、解けるようにします。
苦手な方も、可能な範囲で基本的な問題はしっかり押さえて解けるようにします。ここ迄はほぼ全員必須です。
図形問題も基本は代数と同じです。
平面図形の基本的な問題、空間図形のごく基本的な問題はしっかりやります。苦手な方は平面図形、空間図形のやや難しい問題は後回しにするか、捨てるのもアリです。難問は捨てます。

算数に暗記は必要か?
算数に暗記は必要か?算数で暗記は邪道か?
古くて新しいテーマです。
確かに、算数の入試問題や難問は回答解説の丸暗記では対応出来ません。
しかし、基本的な知識、ツールが全く無ければお話にならないのです。応用問題のみならず、標準的問題でも、基本的な知識、ツール無しに思考は出来ません。そういう意味では、算数も暗記は必要です。
では、解答解説を丸暗記すれば足りるのでしょうか?
中学入試の入試問題は、多くの場合丸暗記では対応出来ません。求められている力が暗記能力では無いからです。
求められている力は、基本的な知識、ツールを用いて、初見の問題に対処する能力です。
全く未知の問題では無くて、基本的、標準的問題を前提にして若干アレンジを加えた問題が出題される事が多いようです。
このような出題に有効な対策は?
基本的、標準的問題を勉強する際に、解けれはOKではなく、解答に至る流れ、考え方をしっかり押さえて下さい。丸暗記はその問題をそのままトレースした問題位しか対処出来ません。問題に対する考え方、流れをしっかり押さえて演習を繰り返し使えるようにします。微妙な表現になりますが敢えて言うなら、流れ、考え方を暗記すると言えます。

解答する際に必要な考え方、流れ
をしっかり押さえて、演習を反復
しかし、算数がかなり苦手で何から始めたら良いか分からない状態なら、チューターによる個別指導、動画レッスンを受ける事が可能です。
算数の場合、自分では、解答解説を読んでも分からない事が少なく有りません。苦手意識が強いなら、第三者の指導が相応しいです。自分で解決しようとするのは却って遠回りです。
五年生以下なら、長年の指導経験を持つ老舗浜学園なら、授業、復習、テストと言う一連の流れの中で無理無く力を付ける事が可能です。
五年生以下なら、自分のレベルからしっかり授業を受けて勉強するのが近道です。

実際はどうなの?
管理人家の上の子が受験した時の話です。直前に思いつき?で受験する事になりました。受験科目は英語、国語、算数。(併願校は異なる。)
英語は英検2級を持っていたので、大きなアドバンテージが有りました。国語も得意だったので算数次第でした。ところが、算数は手強くなかなか大変でした。本番まで残り時間はありません。どうしよう?
思いつき?受験だから、ある意味気が楽でした。英国が有るから、算数は計算問題+簡単な文章題、残りの大問で解けそうな問題が出れば解く、難問は完全に捨てると言う方針です。
その為勉強も基本がメイン、と言うか基本しかやっていません。時間的にも基本しか出来ませんでした。結果は英国が大きく牽引し、合格。
但し、入学後はかなり数学を頑張りました。入学当初は悲惨な状況でした。かなり頑張ったのです。頑張りのお陰で何とか上位キープです。
他の科目でクリア出来るなら、算数の応用、難問を捨てるのはアリです。但し、入学後の事を考えると、算数も平均近く迄は持っていきたいところです。

まとめ
受験算数は手強く、多くの子供にとって大変です。困難は分割せよと言われます。算数も、計算、簡単な文章題、図形と分割し、小項目を確実に潰していきます。部分を押さえる事が算数克服に繋がります。算数イマイチな場合の処方箋はお示しした通りです。
あとは、地道にコツコツ継続して下さい。ちなみに、五年生なら、何はともあれ平均ラインを目指しましょう。あくまで捨てる戦略は六年の秋以降の話です。それ以前なら基本的な問題は確実にとれるように頑張りましょう。

捨てる戦略は六年の秋以降の話。
それ以前なら、基本的な問題は
確実に取れるように。
実は、苦手な分野をコツコツ継続するのが、一番難しいかも知れません。継続出来れば繋がります。継続力が試されているとも考えられます。少し厳しくなりますがやるかやらないかの違いとも言えます。
千里の道も一歩からと言います。目の前の僅かな事が、実はゴールへの最短距離だったりします。
今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では🌸