【必見】中学受験 夏期講習効果的活用法

 早いもので6 月半ばです。1年で言うと、もうすぐ折り返し。4月始まりの年度なら、第1四半期終わりと言う区切りです。

 一学期も終わり、もうすぐ夏休み。コロナが無ければワクワク楽しい筈です。しかし、受験生は本番突入。夏休みと言えば夏期講習です。

 苦手分野、科目が気になる。なかなか授業について行くのが大変。このまま夏期講習を追加して大丈夫なのか?今の力では過去問は解けない、講習を受ければ解けるようになるのか?

 この記事を読めば、夏期講習の利用方法、夏休みの有効な過ごし方が分かります。二回の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

夏休みにやるべき事

 いよいよ夏休み。例年なら、ワクワクする筈ですが、受験生となると事情は少し異なります。夏休みの頑張りが今後に大きく影響するからです。勿論それだけで全てが決まる訳では有りませんが、夏休みの努力が二学期以降にそれなりのインパクトを与えます。チャレンジ校を本命に近づけるのも、苦手分野を潰すのも、纏まった時間が取れる夏休みが絶好のチャンスなのです。

 よって、学習も苦手分野の克服、得意分野のレベルアップを視野に入れて計画するのが一般的です。とは言うものの、経験者なら分かりますが、あれもこれもこなす時間は有りません。あれもこれも ではなく、あれかこれかです。

 では苦手分野の克服と得意分野のレベルアップのどちらを優先するべきでなのでしょうか?

優先順位の付け方

 時間には限りが有ります。普通はやりたい事、やるべき事が複数有り、限りある手持ち時間では自分に必要な内容、項目をこなすのは難しいのです。その為やるべき事に優先順位を付ける必要が有ります。では何を優先すれば良いのでしょうか?

受験は総合点で決まります。その為、先ずやるべきは苦手科目の克服です。今比較的纏まった時間の取れる内に確実に苦手科目に着手します。夏休み以降に纏まった時間の確保は難しいのです。また、二学期以降はやるべき事が満載でなかなか時間を割けないのが実情です。一般的には苦手分野の克服を最優先にします。

 得意分野のレベルアップは、苦手分野克服の後です。夏休みにこちらに着手するのは、特に苦手分野の無い方や、戦略的に得意分野を極める必要のある方ぐらいです。入試は総合点の勝負です。得点効率を考えると苦手分野を潰すのが効果的なのです。ボリュームゾーン付近の方は、苦手科目、分野の対策のみで十分です。

 その為、先ずは苦手分野の克服が最優先です。夏休みのメインは苦手分野の克服です。

夏期講習の位置付け

 では、夏期講習はどのように活用すれば良いのでしょうか?

 レギュラー授業の一環として行われている場合、原則として該当する授業は受講せざるを得ないでしょう。

 但し、授業がレベル的に合わない場合や、塾の授業や担当講師と合わない場合、例外的に対象以外の授業の受講、補強用の問題集をやってみる等はアリです。また、コロナ禍の昨今、経済状況が非常に厳しい家庭も少なくないでしょう。そのような場合は、一学期の復習を最優先にして、必要最低限の範囲で講座受講を検討しましょう。代替的に復習用問題集をこなす事をメインに据えるのもアリです。

 その際、自習が難しく、論理的な分野、著しく苦手な分野をサポートしてくれる講座なら、受講する価値を見いだせます。これらの要件を満たしている場合のみ受講を検討しましょう。講習はあくまで手段です。これまでやったテキスト、問題集等の教材、模擬試験をやるだけで十分な方もいます。くれぐれも受験産業のカモにならないように注意が必要です。

注意 受験産業の罠

 身も蓋も無い話ですが、塾、予備校の多くが 夏期講習を重要な資金源と捉えています。

 勿論ビジネスとしてやっているので、全面的に否定はしません。しかし、適正なビジネスとは言えないような状況では利用者に正当なサービスはもたらされません。

 過去には次のような事例が有りました。入塾間もない頃は、理解出来ている大丈夫か?等頻繁に電話をくれたりしましたが、時は過ぎ、担当者が変わったのか対応が変わったのです。祝日で授業が休みと勘違いした時に塾から何の連絡も無く、無断欠席になっまいました。勿論きっちり確認しなかった方が悪いのですが、塾の対応の悪さに塾に対する不信感が増幅してしまったのです。

 こうなっては、転塾ぐらいしかのしようが有りません。そのような状況で夏期講習や二学期以降のレギュラー授業を受けるのは難しいのです。やはり塾も最低限の信頼がベースになっています。

 多くの場合、受験産業はお子さんの学力向上の為の提案と言いながら、単なるおさんとして受講してくれる可能性の高い子に絶妙に勧めてきます。教育費は聖域化されている為、予算の目論見を持っていても、親心をくすぐり迫ってきます。お世話になっている塾に寄付するなら別ですが、一歩引いて その講座が成績向上に役立っのか、今必要なカリキュラムなのか、勧められている講座以外にするべき事は無いか?等 再度持ち帰り検討しましょう。即決してはいけません。くどいようですが、夏は苦手分野の克服が最優先です。意味が無い講座の為に、お金も時間も浪費する必要はありません。親心を逆手に取られないようにご注意下さい。教育費の膨張で家庭崩壊しては意味がありません。

再考した上で、やはり受講するとなればそれもありです。

夏期講習受講上の注意点

 夏期講習の受講料は相当な金額になる事が有ります。比較的シンプルなプランでも数万円程度。20日から30日程度のガッツリと言うプランなら、かなり纏まった金額が必要です

それだけの金額を工面し負担するのだから、成果に期待しないのは難しいかも知れません。

しかし、講習の成果が現れるのは早くて数ヶ月かかります。受講したからすぐに成果が現れると言う事は無いのです。

講習の目的は、弱点分野、単元を炙り出す事です。明らかになった弱点を潰すのが勉強なのです。短期的に成績が上がらないから、子供を責めると言うのはおかしいのです。

塾や講習はあくまで、手段、ツールに過ぎません。分からない所を炙り出し、出来る箇所を増やします。

当初の目的は成績向上だった筈です。成績向上に貢献しないものは、取り入れてはいけません。塾は主体的に利用しましょう。経済的に負担が大きい場合のみならず、これまで使用したテキスト、問題集、模擬試験をしっかりやり直した方が有益な場合が有ります。夏期講習は受講必須ではありません。これまでやった教材の十分な復習をメインにする場合は、苦手科目、苦手分野の単科講座受講検討はアリです。 

選択肢は一つではありません。これしかないと 思うと、たちまち硬直的な判断しか出来なくなってしまいます。基本的にこれにすると決めていても、仮に他のケースを採用したらとシミュレーションしてみるのが有益です。

現在の塾で効果は微妙。しかし、転塾は思いの外厳しいと言うケースの場合、基礎の補強と言う側面に限ってなら、いつでも、どこでも、何度も繰り返し学習できるインターネット塾が有益である場合があり得ます。検討の余地有り。

インターネット自宅学習システム「e点ネット塾」

 今回の話題が少しでも夏期講習を利用する際の参考になり、より良い形で学習が進められるお役に立てれば幸いです。実り多い夏になりますように。では。🌸

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です