もうすぐ6月です。いよいよ梅雨かと言うような曇りがちな天気が続きます。思った以上に涼し過て、体調イマイチと言う方はいませんか?GWも終わり暫くは単調な日々が続きます。適当に楽しみを入れて乗り切りましょう。
以前テーマにした振り返りは、勉強のみならずビジネスでも、何らかの目標に向かって行動している時も一定の段階で必要になります。前回は振り返りに伴う行動(主として勉強法)について考えてみました。
振り返りが必要って言う事は分かった。しかし、実際には次の段階に進むには何をすればいいの?具体的にやるべき事が分かりません。
この記事を読めば、次の段階に進む為に、振り返りに際して具体的には何をすれば良いのか分かります。やるべき事が具体的に分かるので、トラップにはまり遠回りや無駄な回り道をせずにすみます。
二度の中学受験を経験した管理人が、分かりやすく解説します。

勉強法総論 回り道をしない為に
管理人は勉強法フリークで、かつてある資格試験の勉強をしていた時に、勉強法について色々情報収集し活用していました。その時、一冊の本に感銘を受け、ぐいぐい引き寄せられたのです。その本は、とある資格試験に向けての本でしたが、他の試験にも十分活用可能で示唆に富んでいました。と言うか、適用範囲が広く汎用性の高い内容が多数含まれていました。
その中で、各種試験についても有効、有益な方法の説明があったので共有させて頂きます。
著者は、「試験はゲームと同じようなもの」であり、ゲームに勝つには攻略本を読むのが早道なのだと主張されています。
すなわち、この種の勉強法本は試験の攻略本であり、攻略本無しに試験に挑むのは、あてもなく、ジャングルに挑むようなものなのです。どこに猛獣や大蛇がいるか分かりません。リスクヘッジを効かす意味からも、攻略本は必須と言えます。

勉強法各論 先ずやるべき事は?
受験には戦略が必要であり、具体的な内容は攻略本に載っていると言う事は分かった。
では、具体的には先ず何から始めたら良いのでしょうか?
そこで提唱されていたのが今すぐ第一~第三志望の過去問を買いなさいと言うものでした。
今すぐ過去問?この時期に?と言う方もいるでしょう。
一つの見解では有りますが、この時期に過去問をやっても、第二志望以下でも思うような点数は取れない事が一般的です。

では何故この時期に過去問なのでしょうか?過去問を入手し、過去問の把握から、何の試験でも学習の方向づけに使う事が可能です。過去問を見ると、同じようなねらいの問題が繰り返し出題されています。今まで繰り返し出題された所から習得していくのが受験の大原則、鉄則です。
過去問に目を通す事により、優先順位をつけて、重要かつ必要な部分から何度も復習して定着させるのです。過去問を見る事により、志望校の頻出箇所、重要箇所が分かります。
問題、解説をよく眺め出題形式、レベル、頻出分野を見極めるのです。これが重要なのです。今は過去問を解く時期ではありません。
出題傾向が変わったらどうすると言う声が出るのは事実です。確かに、重点箇所にウェイトを置くのは不安と言う一面が有ります。しかし、こういう声は当面無視する事をオススメします。有名なパレートの法則に従って、出題頻度の高い所、重要度の高い箇所から押さえていく事により、普段の勉強で基本、基礎を押さえています。塾でも授業では一般的にはランク付けされており、それを基に基本、基礎を押さえている事が一般的でしょうから、重点箇所以外が気になるなら、二回目以降に反復する際に軽く押さえる程度で対策としては十分です。
一方、異論を唱える方は、多くの場合、出題頻度の高い重要部分さえ押さえていない事が少なくないようです。惑わされてはいけません。

テクニック本活用法
標準的な合格者がやった勉強内容を知るため、効率的に勉強を進めるために合格体験記や受験テクニック本を利用する必要が有ります。
これらの書籍を利用して、予め合格に必要な事を確定しこなしていくのです。
また、テクニック本には、有用だがターゲットが特定の試験であったり、出版されてから暫く経っている本もかなりあります。
このタイプの本をそのまま?適用して利用しても効果は限定的でしょう。では利用出来ないのでしょうか?
これらの書籍も「試験」に焦点を当てて書かれています。試験種は違っても、明らかに普遍性を持つ内容、効率的な方法に該当する部分を抽出して利用すれば良いのです。逆に、そう言う部分は自分にあわなくても取り入れていく必要有ります。

テクニック本利用上の注意点
テクニック本には、一見方法論を書いているように見せ、実は単なる精神論を述べているものが有ります。
これらは主として、学者や1科目しか担当していない予備校塾講師の書いた本に多いようです。彼らは有る特定の科目の事しか考えていません。彼らの主張はある意味正統派の勉強法ではあります。しかし、それは特定の分野を極め学者になるための正統派スタイルなのです。複数科目の試験を受けて、トータルで合格点を取る事が求められる受験とは根本的に異なります。
また、通常人がこなせないような量の教材や勉強時間を示しているケースも有ります。心の持ち方等見習うべき部分も有りますが、普通は実行不可能です。あっさり、「無視」して、スルーしましょう。一般的では無い、再現性の乏しい内容に振り回されてはいけません。
少し脱線しますが、特定の科目のみ担当している講師に、勉強法の相談をすれば、自分が担当している科目の事しか考えていない内容の答が帰ってくる事が少なく有りません。逆に他の科目も含めてトータルで合格点を取る必要があると言う観点から、アドバイスをくれる先生なら、ある程度信頼出来ると言う感じです。
テクニック本を利用、入手される際には、くれぐれもご注意下さい。
時期により、やるべき事は異なります。その時期に相応しい内容を確実にこなすようにしましょう。それが効果を最大限引き出す方法なのです。
今回の話題が少しでも幸先の良いスタートダッシュのお役に立てれば幸いです。
