9月になりました。いよいよ折り返しです。
模擬試験も数回却ってきた頃でしょうか?思ったような結果を得られず、停滞感に覆われ、お子さんもやや投げやりがちと言う方はいませんか?
どうすれば、お子さんのやる気を引き出す事が出来るか悩んでいませんか?
実は、接し方次第で、お子さんのやる気を引き出す事も可能なのです。
我が家も、数ヶ月前まで受験生を抱えており、やはり停滞期には四苦八苦しましたがアプローチの仕方、接し方を工夫して、何とか乗り切りました。
この記事を読めば、子供が再びやる気を起こすような接し方が分かり、停滞期になっても、慌てすに、今やるべき事が分かります。
二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

負のスパイラル
新学期が始まり、心機一転再スタートと行きたいところです。
しかし、これまでの模擬試験等の成績で放置出来ない。親だからこそ「心配」するのです。
元々こうあって欲しいと言う期待があり、期待が膨らむ為に注意します。度重なると注意が次第に叱責に変わり子供が萎縮して、やる気を失うと言うメカニズムです。
親には親の立場があり、一見正当に思えます。 一体どこがいけなかったのでしょうか?

正反対のアプローチ
現在やる気喪失により悩んでいる多くのケースでは、根底に有るのは親の「心配」です。
心配に起因する負のスパイラルに巻き込まれる事により、子供のやる気を削いでしまっているのです。
ではどうすれば良いのでしょうか?
原因になる部分を変えてしまうのです。
簡単に言うと、「心配」ではなく、「信頼」をベースにアプローチするのです。
子供を信頼すると、子供は自分の才能を肯定するようになり、自信を持つようになります。
自己肯定感の高い子供は、自信を持っているので、受験に対しても希望を持てるようになり、長期的展望として目標となる大きな夢を抱くようになります。こうなれば、やる気は必然的について来ます。

具体的対応策
では実際に私たちが取りうる手段は?
学習面 と 一般面 について検討します。
・学習面について
ベースは子供に自信を持たせる事です。 具体的には、比較的無理なくこなせる課題を与えて短期的にこなします。
この段階での課題は、自分よりやや上のレベルの物が妥当です。かなり簡単なものなら自尊心が傷つくし、難しすぎると自信喪失につながり本末転倒です。成功体験を積ませるには自分よりやや上位が丁度良いのです。自尊心をくすぐりつつ、確実にクリア出来るのがポイントです。

学習面
自尊心をくすぐらせる、やや難しい課題を
与え、短期間にこなさせる。
・一般面について
学習面以外で子供の自己肯定感を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
子供の話を否定したりせずに最後まで聞く。
子供の良い所を見て誉める。 具体的にタイミング良く、心を込めて誉める。
何も言わず見守る。←これは少し難しい。

学習面以外
子供の話を最後迄聞く。
子供の良い所を誉める。
何も言わず誉める

以上は一例ですが、ポイントは「信頼」です。信頼して自己肯定感を高める事が可能な手段なら、これら以外でも大丈夫です。各家庭の状況に応じこれはと言う課題、テーマを見つけるのもオススメです。一度試してみて下さい。

ポイントは信頼。
具体例
我が家の場合は少し特殊なケースかも知れません。
英語型を前面に出していたので、今思えば学習面では大きな焦りは無かったです。
併願校として、英検のお陰で確実な所があったのが大きかったです。
塾の模試は、終始一貫標準的な出来で、本命、チャレンジ校共に一般入試では最後まで安全ラインには至りませんでした。
しかし、絶対に落とせない問題、それに準ずる問題を一生懸命潰し続けました。
標準的な問題を確実にして、自信をつけました。
日常の勉強でも、基本を確実に押さえたのです。
ちなみに、我が家では折に触れ私が子供と一緒に過去問や模試の問題を解きました。
算数、国語をメインにやりました。最初はゲーム感覚でしたが、徐々に自信がついて来たみたいです。英語は兄弟で見て貰ったりしていました。英単語やイディオム、理科や国語の知識問題はゲーム感覚でクイズのようにしました。(勿論毎回ではありません。) このような勉強は秋から直前期まで続けました。
勉強をゲーム感覚で取り組めるように落とし込んだのです。ゲーム感覚に変換するだけで、やる気を呼び込みやすくなったのは確かです。
学習以外では、子供の良い所を見つけて誉めてみました。わざとらしくならないように誉めました。
失敗しても、問い詰めないようにする。
夏以降いわゆる停滞期が続きました。算数が上がっても、国語が下がり、国語が上がっても、理科が下がると言う具合です。勿論不安でしたが、模試は本試験とは違う。但し、正答率が高い問題は確実に取る。英語をブラッシュアップする。
模試は弱点発見の為に用いました。
模試の成績や判定についてコメントしましたが、成績表については、勿論判定、席次、偏差値もチェックしますが、各問題の正答率と復習順が示されていました。高正答率の間違った問題がウィークポイントです。そこを重点的に確認しました。
これは英語型だからこそ出来た戦略かも知れません。
しかし、模試の成績(判定、席次、偏差値)については、あまり口うるさく言わない方が良いかも知れません。子供は子供なりに気にしています。
一般入試の方も、可能な範囲で試してみて下さい。
なるべく子供の話を聞く。
これらになるべく努めました。

補足
子供のやる気を引き出すために、ご褒美と言うのが一般的です。
しかし、ご褒美の設定には少し注意が必要なのです。
小さな課題をクリアしたら、チョコを食べる、テレビを見る、ゲームをする。等短期的なハードルをクリアしていく度にプチご褒美と言うのはオススメです。
ご褒美をエサに釣っても、課題のハードルが高ければ諦めてしまいかねません。これが問題なのです。
○○出来たら家族旅行に連れて行く。とか、○○出来たら、ゲームを買ってあげる。とした場合、目標がやや難しい場合、諦めてしまいかねません。これでは、本末転倒です。
ご褒美は、各自の環境、経験、性格を踏まえて、時期に応じて設定しましょう。
一方、学習面では一緒に勉強する、問題に取り組むのが可能ならオススメです。是非取り組んでみて下さい。
各自環境は異なります。ムリに頑張るのはオススメ出来ません。置かれた状況でベストを尽くしましょう。可処分時間の関係で一緒に問題解くのは難しい場合でも、社会や国語の知識問題をクイズ感覚で出して取り組むのもオススメです。但し、出来で顔色が変わったりしないように。「信用」を忘れないで下さい。
とは言うものの、ご家庭によってはお子さんがなかなか親が引いたレールに乗りたがらない事もあるでしょう。そういう場合は、経験豊富な塾に頼るのがオススメです。浜学園は長年の経験に基づいた指導、相談が期待出来ます。第三者からの話なら聞き入れるケースも有ります。

まとめ
停滞期に入ると、親子共に焦ってしまいます。どうして良いか迷いあぐねます。
しかし、停滞期こそ 基本に戻りましょう。
キーワード「信頼」がポイントです。
お子さんを信じてあげて下さい。親が信じてあげないで誰がお子さんを信じますか?
信頼が自信に繋がります。
また、お子さんを問い詰めないで下さい。責めても解決には至らない方が多いでしょう。
問題解決の為に親子共にしっかり話し合い、相談し決めた課題を着実に進めます。
今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では🌸