夏はあっと言う間に過ぎ去りました。昨年に続き今年も夏の楽しみが削がれて、イマイチな夏でした。来年はもう少し落ち着いて欲しいものです。
秋に入り、親子共に焦りが出だす頃です。
夏休みも終わり、ゴールが気になりだす頃。子供だけでなく、親も浮き足立ってくる時期でも有ります。
コロナ禍の影響もあり、ある意味謙抑的な生活に慣れてきた。一方で、親子共にストレスのはけ口も無い場合が主流で、イライラ感が蔓延していませんか?
とはいえ、期限(受験)は待ってくれません。
夏が終わり、やる事が次から次へと出てきて押し潰されそうになっていませんか?
やるべき事を明確にする事で、不安を確実に減らせます。
この記事を読めば、後半戦の始めに保護者がやるべき事が明確になり不安が払拭されます。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

課題の洗い出し
そもそも不安の原因は何でしょうか?不安の原因は実体、対象が明確に把握出来ていない事に由来します。何が対象か曖昧だと、アプローチも曖昧になり、効果は期待出来ません。
対象を明確化する事が出来たら、あとは判明した対象を一つ一つ潰すだけです。
具体例にはどうすれば良いのでしょうか?
かなりの確率で多くの対象者に妥当する公約数的な項目をお伝えする事は可能です。
しかし、各自が置かれている状況、取り組む時期、本人の性格等複数のファクターにより必要なメニューは異なります。
その為、以上のファクターを踏まえて「保護者が」やるべき事を、洗い出して下さい。
いくつ出せば良いとか、いくつ出さなければならないと言うものでは有りません。
今現在の状況を把握して、緊急性、優先度の高いもの、課題をピックアップしてみます。先ずは出来る事からで如何でしょうか?

課題の洗い出し
現状を前提にして、緊急性、
優先度の高い課題を抽出。
やる必要は有るが、やるのは今すぐではない。こういう課題はBランク扱いとします。
出来たらここまでやれたら良いよね。 これらも、Bランク扱いです。
先ずは、優先度、緊急性の高いテーマ、課題、これらはAランクです。勉強と同じで優先度の高いAランクのものを最優先でリストアップします。

必ず潰すべき「共通項」
では、洗い出した項目のみ潰せば大丈夫なのでしょうか?
基本的にはそれで方向性は合っています。 しかし、勉強と同じで「他の多数の人がやっているであろう事」を潰しておくのが王道です。

試験の王道は、他の多くの人
がやっている内容を潰す事
では、どんな項目が共通項にあたるのでしょうか?
秋になり、学校説明会があちこちで開催されます。
コロナ禍の下、3密を避けるために大幅に定員を減らすケースが少なくないようです。
その為、人気の高い学校では予約開始後すぐに満員になってしまうケースも有ります。 管理人家のケースですが、元々の本命校は非常に人気があり、申し込み後すぐに満員になり、漏れてしまいました。幸いにWebでしたが、複数回有ったので別の回で参加出来ました。
反面、今年は実際に定員を減らす代わりに、webを介在したバーチャル説明会も増えました。その為、人気校でも説明会に参加しやすい環境は整ったと言えます。
この学校説明会の予約が共通項の一例です。

具体的にやるべき事 3選
では何をすれば良いのでしょう?
① 本命校の説明会(リアル)に申し込む。 一般的に本命校の他気になる学校はリアルの説明会参加をオススメします。
内容的にはバーチャルと同じですが、両者には大きな違いが有ります。
リアルの場合、学校側が見せたい部分がメインにはなりますが、通常の学校の姿を部分的にでも垣間見る事が出来ます。これは非常に貴重な情報です。思っていたものと異なり、志望順位が異なる事もあるでしょう。
また、web と異なり終了後ミニミーティングが開かれる事も有ります。その際にプチ情報を得る事が出来ます。また、単に終了後質問する事も可能です。
管理人はチャレンジ校の説明会で、英語型について少し追加の情報を得る事が出来ました。
但し、六年生が併願校を含めて幾つも参加するのはオススメしかねます。状況にもよりますが、週末は模擬試験とか日曜講習と言う方が多いのでは?その上幾つも参加すれば・・
併願校等は親が参加すれば足ります。お子さんの負荷を少しでも軽くしましょう。
とはいえ、リアル説明会に申し込み出来ない場合もあるでしょう。特に残りの回が無い場合は、学校にどうしても参加したい旨伝えると立ち見で参加させてくれた学校も有りました。
それでも参加出来ない場合は、塾が主催している説明会に参加しましょう。全体的にプチverである場合が多いです。必要最低限の内容は過不足無く入手出来る筈です。
関西の方は、老舗の浜学園が幅広く多様な学校を招いて学校説明会のショートバージョンを行っています。併願校なら、学校の概要を知るにはもってこいです。

①本命校のリアル説明会
(リアル)に申し込む。

次に、② 学習計画のチェック。
これまでの課題、模擬試験等のうち懸案事項を一つづつ潰していくようにスケジュール管理します。自主的に弱点補強する子供は少数派でしょう。自主的にこなす場合以外は親がスケジュール管理します。
多くの場合、方向性、計画は親が、実際の勉強は子供が、と言うように役割分担しているのです。
秋になり、やるべき事が増えて来ます。夏の初め迄はルーティンになっていたけど、今は・・と言う項目は有りませんか?
こう言う場合は、当初毎日10問計算問題をするなら半分の5問にして確実にこなす。又は二日に一回やる。毎日一問長文問題を解くなら、二日に一回解くようにする。
継続するのが目的なら、継続させるように計画するのが大切です。

②スケジュール管理を含めた
学習計画のチェック

③ 受験予定校の赤本を購入しておく。
秋以降直前期が近づくにつれ、品切れで購入出来なくなる可能性が出て来ます。
また、赤本を紐解く事により無駄な勉強をしなくて済みます。私立中学にはかなり独特な出題をする学校が有ります。
かなりの長文を出題する。国語で長文記述式が出る。算数では途中式、考え方等思考過程を問われる(記載する)。算数の大問1は計算問題なので確実に解く。英語型でもかなりの長文が出る。英検的に文法中心の出題がなされる、等求められている事が大きく異なります。受験予定校がかなり特殊な傾向なら、それを踏まえて計画します。
可能なら併願校の選択は、仮にA、B2つ選択肢が有れば併願しやすい方を選ぶと言う作戦が有ります。本命校をメインにして、併願対策を検討します。本命対策と基本で対処可能な併願先がオススメです。

③受験予定校の赤本を購入。
売り切れ前に購入する。

親がやるべき事
① 本命校の説明会に申込
② 学習計画のチェック
③ 受験予定校の赤本を購入

受験は親子の二人三脚
コロナ禍はなかなか収束しそうに有りません。微妙な状況の下、暫くはメンタル面のコントロールが必要と思われます。
以上のやるべき事の前提がメンタル面のコントロールであり、共に重要です。

親がやるべき事に併せて、
メンタル面のコントロールは
欠かせません。
受験勉強はある意味親子の二人三脚であり、役割分担なのです。
今回ご提案した、親がやるべき事をやっても、成績に直結しません。
親の前捌きの下、勉強を進めるから成績が伸びるのです。本文にもある通り、親のサポート如何で子供の勉強のパフォーマンスが大きく変わって来ます。
また、当事者(本人)は、目の前位しか見えていないものです。兄弟が受験経験が有っても、全体像をイメージして勉強出来る子供は全体の0.1%に満たないでしょう。第三者的に全体を鳥瞰出来るのは親です。当事者はどうしても近視眼的になりがちです。全体像の把握は当事者以外(親)がやります。
そう言う点では親の責任は大きいです。無理の無い範囲で頑張ってください。
スケジュール管理には、スケジュール帳が一般的ですが、筆記用具を出す手間等考えれば、タブレットは手軽でオススメです。
今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では🌸
