【受験生必見】どう確保する? 必要時間管理術

 暦では秋になりますが、まだまだ暑い日が続きます。体調管理が難しいですが、無理せずに頑張って下さい。

夏休みも終わり、受験も既に中盤戦です。夏休みの勉強、これまでの模擬試験、学校のテスト等で各自が今やるべき課題が明確になった筈です。今の生活にそれを上乗せすると時間が足りないと悩んでいませんか?1日は24時間です。これは誰にとっても同じです。ではどうすればやりくり出来るのでしょうか?

この記事を読めば、受験中盤戦以降の時間管理が明確になり、時間が足りないどうしようと言う事態を回避出来ます。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

計画はどうする?

 これまでやってきた勉強に、予め合格体験記で得た内容で、必要な課題を把握した上で、計画を立てるべきです。計画は一週間単位が良いでしょう。

その際に問題になるのが、現状を前提にやるべき課題を上乗せすれば当然ですが、時間が足りないと言う事です。

解決策としては、① 優先順位を付ける、② 取捨選択する、 ③ 時間を確保する が考えられます。

①は、優先順位を付けて、順位の高いものからこなします。一方で優先順位の低いものには手を付けるのは難しく、状況如何では低くても手を付ける必要が有る場合は採用出来ません。

②は、現在の自分に必要な内容を取捨選択しますが、自分にとって必要な項目をセレクト出来るか分かりません。取捨選択が適切に出来るなら有効です。

③はスキマ時間の確保を利用して学習時間を上乗せするのには有効です。しかし、やるべき課題が多数あり、確保した時間ではこなせない場合に、スキマ時間の活用自体が有効ですが、あくまで上乗せであり、根本的な解決策にはなりません。とは言え時間を大きく確保する為に睡眠時間削減は絶対にやめましょう。

では、どうすれば良いのでしょうか?

困った時の折衷案

対象が複数科目に渡るため、やるべき課題は思いの外多く、今の生活を維持した上で新たに時間を確保しても、問題解決には至らない事が多いでしょう。

優先順位を付けるのも、取捨選択するのも、有効ですが、万能ではありません。

一般的に、受験勉強は重要箇所、頻出箇所から的確に押さえていく必要が有ります。しかし、現状では取捨選択しても、それなりの量になります。必要な項目を網羅した上でウェイト付けして、必要な範囲、深さで必要な内容を押さえます。

直線的に取捨選択したら、漏れが生じます。優先順位を基準にするなら、優先順位の低い項目は手が回りません。物理的に時間を増やしても工夫無しには、かえって思ったような効果が期待出来ません。

しかし、組み合わせて工夫すれば必要な範囲で必要な深さを押さえる事が出来ます。対象が広い場合は、かなり効いてきます。

対象範囲については、現在必要とされる範囲を広く取る。項目毎に深さ、精度を決めてアウトラインを把握する。欠かせない重要箇所については、広く、深く把握する必要がある。一方、大まかに、ざっくり押さえると言うようにメリハリを付けて、把握する事が可能です。これが限られた時間で実行可能な戦略です。

必勝
必勝

取捨選択により案件抽出し、優先順位を付けて、対象項目の広さ、深さを決める。

これが、限られた時間で実行可能な戦略。

具体的にやるべき事

対象範囲、深さについてリストアップしたら、ゴールからの逆算をします。直前期は全体の総復習と模擬試験の復習、弱点ノートの総復習、受験校の過去問がメインになり、目白押し。なので、年内にここ迄やる。では10月末迄にここ迄やる。9月中にここ迄やると、大まかに割り振ります。その上で、今週やるべき課題を抽出します。予定では有りますが、必ずやる必要が有ります。

明確に予定を立てずに、行き当たりばったりでは、受験に間に合わなくなってしまいます。予定は未定です。最終的には、必要と考えられる学力(得点力)を身に付ける事が目的です。スケジュールの修正はためらわずやります。間に合わない場合は、内容や日常のルーティンを含め取捨選択します。判断しかねる場合は、塾に相談もアリです。今週出来なかった課題を来週以降に上乗せはオススメ出来ません。時が進むにつれ、やるべき事や想定外の課題が出てきます。単に上乗せでは、期限迄にゴール到達は無理です。必ず対策して下さい。

必勝
必勝

スケジュールが遅れがちでも、

今のスケジュールに上乗せでは、

こなせません。

ゴール到達の為には必ず対策を。

形から入る

 計画は立てたものの、部屋は物で溢れ、机の上もテキスト、参考書、プリントが山積みなら、「よし勉強」とはならないでしょう。先ずは身辺整理をしましょう。

とは言っても、大げさにする必要はありません。目的は学習環境の整備です。

不要な書類の処分、必要な書類のファイリング、すぐに使わない参考書、テキストの収納、勉強に関係無い物、ゲーム、雑誌等を決まった場所に置くと言う感じです。

一説によると、探し物の時間だけでも年間159時間と言うデータが有ります。人によってはそれどころではないでしょう。日々の積み重ねもバカになりません。必要な書類にたどり着く為のアクセスタイムを小さく出来るように頑張りましょう。

必勝
必勝

整理整頓はアクセスタイムを

短くする為に必要。

時間確保が難しい方へ

とは言うものの、時間確保が難しいと言う方もいるでしょう。そういう方はどうすれば良いのでしょうか?

 早起き出来そうな方は、朝1時間早く起きて、1日の中で、新しい事をやる時間を確保します。早朝の1時間は邪魔も入らず捗ります。しかし、早起きがしんどい方なら、頑張って30分でも早起きして時間を確保します。スタサプなら30分有れば、苦手科目、分野の動画授業を一本見れます。スキマ時間で苦手分野克服には有名講師のまとまった分かりやすい授業がお手頃に受講出来てオススメです。

スタサプ

スキマ時間を有効活用して、復習をします。 スキマ時間については、電車の中は非常に有効な復習場所になります。復習用教材は必ず持ち歩く事をオススメします。スキマ時間が出来たけど、何をしようかでは話になりません。

コスト意識を持てるか

受験もご多分に漏れず、終盤戦に近づくにつれ、時間の価値が高まります。4月の1時間と直前の1時間は全く意味が違います。これからは、中盤戦です。残り時間が減ってきています。手持ち時間は確実に減っています。時間を認識する上で、問題演習の際は時間を図るようにしましょう。受験は時間との戦いなので、ストップウォッチは必須です。

 休憩は、必ず何分間休むと決めておくべきです。決めた時間を上回らないように注意しましょう。スマホやオンラインゲームは時間の浪費になりやすいので注意して下さい。

ゲームやスマホ禁止と言うのは個人差が有るので難しい所です。オススメとしては、インターネットや家庭用ゲーム、電話は成功報酬として勉強の成果として認める事です。その日の勉強が全て終わってから楽しみましょう。やるべき事をやってからです。

 また、すべての勉強は可能な限り12時までに終わらせましょう。余り遅くまで起きていると生活が崩れます。受験は基本朝から行われるので、朝型がオススメです。

 以上が、時間をマネージメントする際の視点です。本文でも述べていますが、記載内容が唯一無二では有りません。各人の置かれた状況、時期により最適解は異なります。適切にアレンジしてご活用下さい。スムーズなスタートを切れますように。今回の話題が少しでも、中盤戦スタートのお役に立てれば幸いです。では。🌸

  • この記事を書いた人
    コンサルタントサクラ
    コンサルタントサクラ

    関西在住。旅行とグルメをこよなく愛する。コロナ禍で残念な場面がふえてます。最近運動不足で運動しようと考えてます。目下のところ、愛犬との散歩がメインの運動。親の目線で情報提供します。①思いつきで始めた?なんちゃって受験、②五年生からそれなりに頑張った0からの受験とバラエティに富む子供の受験体験を経験する。共に英語型入試だったので情報の乏しい英語型についても発信します。過去の経験を通じて、使える情報が余り無く、不要な情報に苦労した為に情報の重要性を痛感。 その為、有用な情報を伝えて悩める受験生、親のお役に立てれば幸いと、情報発信中。

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