【受験生必見】定期試験効率的活用法

 じめじめした季節になりました。GW は少し前の話です。呆気なく終わってしまった方も多いのではないでしょうか。今年は、昨年とは異なりレジャー的なイベントを考えているご家庭も多そうです。

とは言え受験生は少し事情が異なります。受験はマラソンに似ており長期戦です。現在は第一コーナーを過ぎた辺りでしょうか?少し疲れが出てくる頃です。子供もしんどいでしょうし、サポートされている保護者の皆様もお疲れ様です。無理の無い範囲でご褒美を有効に与えるのが有効です。上手く計画に盛り込んで下さい。

 丁度この時期は中間試験が行われます。

 定期試験は入試には関係の薄い事が出題されて、あまりやる気になれない。

 苦手科目の対策をするが、なかなか上手くいかない。どうすれば良いの?

 この記事を読めば、中学受験、高校受験、大学受験問わず学生の義務である定期試験についてどのように接すれば日々の学習に活かす事が出来るのかが分かります。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。

 

定期試験の位置付け

 一般的に中間テストは、一学期前半の各科目の習熟度を確認する為に行われます。言ってみれば一学期前半の振り返り的な位置付けです。多くの場合、直前の詰めこみで何とかなってしまう部分が多々あり、乗り切ったらOK的な要素が多分に有ります。

 これは、有る意味不幸な事だと思います。 中間テストは、義務であり逃げられません。この状態を有利に活用する事は出来ないのでしょうか?

 とりわけ、中学一年生なら入学して初めての試験です。試験範囲も決まっていて、やればそこそこ出来る筈です。なのに、なかなか上手くいかない。どうすれば良いの?

前提条件

 皆さんが目指している入試も基本的には学習指導要綱すなわち、原則として、学校で学習する範囲を「前提」として、出題されます。勿論、入試は選抜と言う側面があり、一部範囲外の内容が出題されますがあくまで例外です。先ずは、原則となる範囲内を着手しましょう。

 言うまでも有りませんが、中間テストの内容が入試に直結する訳では有りません。では中間テストは、全く意味が無いのでしょうか?

 志望校により程度は異なりますが、学校で習う内容すなわち中間テストの内容は知っている事が前提なのです。その意味からも、まったく手を付けないのは、やはりマズイです。知っているべき事を知らなければ、話にならないのです。必須知識、常識の定着、取得と言う点で必要不可欠なのです。

具体的にやるべき事

 では、先ず何からやれば良いのでしょうか?  具体的には、知識系の科目かそれ以外の科目かで、対処の方法が大きく異なります。

 ① 知識系科目の場合 

 社会(地理、歴史、公民)や生物、地学は、試験自体が基本的な知識を前提にしています。

 これらの科目では、基本的な知識のインプットが大前提なのです。先ずは骨組みをきっちり押さえます。試験範囲全体を大まかに勉強します。二回目、三回目で徐々に細部に目を向けて、可能なら4回、5回復習します。

 5回反復すれば、定着度が違ってきます。流石に5回反復すれば、何も残らないと言うことは考えにくいのです。何かしら習得出来ます。どちらかと言えば進んだ感が強い筈です。

 即ち、定期テストの勉強であっても、入試に繋がっている部分があるのです。勿論、思考力が試される問題が出題されますが、あくまでベースになる部分がしっかり固められた後の話です。先ずは基本的な内容の定着が先決です。

 もちろん、そのままで、入試本番に突入する事は出来ません。しかし、基本部分を固める事により、確実に完成に近付いているのです。

 ②知識科目以外の場合

 知識科目程は知識が重視されない論理系科目や言語系科目にはどう対処すれば良いのでしょうか?知識系科目とは異なるアプローチが必要になるのでしょうか?

 知識科目以外の場合も、基本的には知識科目の場合と同じです。先ずは基本を、しっかり押さえます。この場合の基本の定着は、あくまで前提作りです。定期テストは、反復すれば大きく外す事はないでしょう。しかし、入試や模試ではそのままでは手も足も出ない事が当たり前のように起こります。

 では、これらの科目は定期テストの勉強をしても、入試と言う観点からは意味が無いのでしょうか?

 確かに知識科目のように達成度は実感しにくいでしょう。しかし、大前提の部分は確実に押さえておく必要は有ります。これらの科目は論理や知識の積み上げにより構成されています。そういう点から、ベース部分は定期テストの勉強を通じて押さえておくのです。前提部分や大前提の理論をしっかり押さえておきます。ここを押さえておかないと、受験勉強に進めないのです。

 もっとも受験校によっては求められている事との差があまりに離れているから、やる気が起きないかも知れませんが、大前提がベースになります。焦らず淡々と進みましょう。

定期試験を有効に活用しよう

 今回は、一般的に渋々義務として受ける定期テストの前向きな利用法について考えてみました。

 復習は最低数回やる。

 復習を習慣化する。

 どちらも広く言われている内容です。

 定期テストは、範囲も決まっていて、やればある程度の成果が期待出来ます。

 一方で、人間はお尻に火が付かないと真剣に取り組めない方が多数派でしょう。もう時間が無いとならないと集中出来ません。定期テストにそんなスタンスで、言ってみればやっつけ仕事のように潰すので、モチベーションが上がりません。

 では、避けられないハードルを逆手に取って、前向きに活用しようと言う提案です。

やるべき事は、当たり前の事をバカにせずちゃんとこなす事です。

 参考までに、国家試験の受験勉強では、ベースに決めたテキスト、問題集を最低5回は反復が定説になっています。5回以上復習しないと、使い物にならないと言う試験が複数あります。

 今回の話題が少しでも参考になり、与えられたハードルを有効に活かす為のお役に立てれば幸いです。では。🌸

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