【必見】保存版過去問利用法

 敵を知り、己を知らば百戦危うからず。

 知り己を知れば百戦危うからずとは、いわずと知れた、兵法で有名な『孫子』の一節です。敵の実力、自分の実力の両方を把握していたら、戦において負けることはないという意味です。

 受験に当てはめれば、自分の実力、模擬試験の成績、判定、過去問の出来、相性が重要なのは言うまでも有りません。敵にあたる過去問が重要なのも理解している方が多数派です。とは言うものの、過去問を有効に活用する事が結果に大きく影響するという認識をしっかり持っている方は少数派です。

以前、志望校の過去問を入手するようにお話しました。大まかにでも過去問を把握する事により、出題範囲や深さについて、認識を有していれば、勉強の能率が大いに異なり、得点力も相当差が生じる筈です。

とは言うものの、過去問はどう取り組んだら良いの?いつぐらいからやれば良いの?

 この記事を読めば、過去問の効果的活用法、過去問との接し方が分かります。二度の中学受験を経験した管理人が分かりやすく解説します。今回は過去問の具体的利用法について考えてみました。

 

巷の過去問利用法とは?

 過去問は、こう言う問題が出ているから、こう言う対策が必要と言う方向付けに使われるのが一般的です。

 過去問は必ず受験勉強の最初に見ておくのがオススメです。初期の段階では過去問を解く必要は有りません。どんな問題が、どの分野から、どの程度の深さで必要なのかを確認します。出題のされ方が独特な場合は把握する事で大いに役立ちます。

また、入試では、捨て問、難問が出題されます。解く必要の無い問題を見抜く選択眼も求められます。合格最低点や設問のバランスから判断しましょう。判断しかねる場合は、塾の先生に質問する等してランク付けならぬ取捨選択をしておきましょう。

 過去問は塾の指示があるまで手を付けないと言う都市伝説が有ります。しかし、過去問を大切に取って置き、力試しに用いるのでは効果は微妙です。過去問は力試しに用いるのでは有りません。力試しは模試で行えば十分です。

過去問利用法実践編

 過去問を利用する場合の注意事項として、本試験当日に、自分が出来ず本番で出来なければならないと判断した落とせない問題コピーして、ノートに解説と共に貼ります。解説が薄い場合は解答する為の必要な知識、解答に至る流れ、考え方を併記しておきます。こうして作成された過去問ノートは、オリジナルの重要問題集になります。秋以降の過去問演習に併せて過去問ノートを作成するのが合理的です。

 重要問題集の作成が目的となっては本末転倒ですが、作成した重要問題集は何度も反復して、しっかり出来るように勉強します。

 一方、過去問を検討していると、出そうにない、これは出ないと言う問題に何度も出くわす。受験勉強の鉄則は「出ない問題はやらない」事です。どうでも良い問題やいわゆる捨て問は躊躇無く飛ばします。

 少し脱線しますが、模擬試験や本試験の数日前には、かなりの追い込み効果が働きます。この追い込み効果を活用する事により、各々の試験前から直前に近い状態の密度の濃い勉強をする事になり、有利になるのは明らかです。

試験問題が特殊な英語型なら、過去問以外に英検の過去問がオススメです。演習量が限定される為本試験の過去問や英検の過去問だけでは、足りない場合が有ります。そういう場合は、4技能向上に役立つ教材がオススメです。

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学年の枠を越えて4技能が自宅にいながらにして身に付くと言う講座も有ります。コツコツ型の方にはオススメです。

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過去問の重要性

入試をクリアする為にはどんな力が必要なのでしょうか?見解は幾つかに分かれます。

入試を突破できる実力を付ければ良いと言う見解が有ります。一見正しいように見えますが、実は必ずしも正しいとは言えません。

模擬試験でA判定連続や合格可能性80%以上を獲得しても不合格になる方が意外にいます。

ピークを本番に持っていけなかった、本番に弱かった、メンタルが微妙だった等様々な理由が考えられます。

その中で一番大きい理由は、入試で求められているのが、出題された過去問を制限時間内に解答し合格最低点を確保する能力です。この力を付けずに、単に実力を付けただけでは、ぶっちぎりは別として「求められている能力」を付けないと、実力だけでは勝てないと言う現象が起こります。

英検1級合格者が合格前2年間に採った勉強法をアレンジして、最難関高校の入試にトライしても思ったような結果を得るのは難しいでしょう。資格試験を受験する際に試験科目を学問としてアプローチするのも同じです。求められている能力が異なるので、試験によって要求される能力も異なります。その為必要なアプローチも異なるのです。

過去問は、受験校が受験生に対し送る公式メッセージです。メッセージをしっかり汲み取り求められている能力を的確に付けましょう。

難問、奇問、珍問は切り捨てて、求められいるベースになる能力向上に専念します。その為には過去問に集中するのがオススメです。

過去問については、受験する全ての学校を対象にすべきですが、本命校なら最低限過去5年間、  可能なら10年間はこなしましょう。併願校は少なくとも、2、3年分はやります。確実校でも1年分はやります。全く何もしないのはやはりリスキーなのです。

秋以降過去問演習を進める段階では、分からない箇所を質問されるでしょうが、その際に学習の中心となる「落とせない問題」も聞きましょう。学習効率向上にはかなり役立ちます。

塾を選択する際には、質問しやすい環境の塾がオススメです。

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浜学園は十分なフォロー体制が確保されているので、自宅学習の不安も払拭されます。

まとめ

 夏休みに入ったばかりのこの時期に、かなり受験本番と言う内容になりました。

 この時期なら、もう少しライトな話題とも考えましたが、過去問、合格体験記共に活用の仕方如何で勉強効率に大きな影響が生じかねないので、あえて少しベビーですが切り口を変えてアプローチしてみました。

 補足ですが、模擬試験についても今回と同様に別の機会に取り扱う予定です。

今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。秋以降は赤本の入手が難しくなります。本命校だけでも早めの入手をオススメします。では🌸

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