6月になります。夏休みはすぐそこです。そろそろ、色々調べたり、情報収集している方が多いのではありませんか?情報は多い方が良いのですが、必ずしもそうとも言い切れません。一般的に誰もが入手する情報に合格体験記が有ります。合格体験記は各種塾や諸団体から出ています。可能な限り多数読む必要が有るのでしょうか?
合格体験記をどう活用すれば良いの?合格者のやった事を全て真似は出来ない。何をすれば良いの?
この記事を読めば、合格体験記をどう活用すれば良いのか、合格体験記の活用法、注意点が分かります。二度の中学受験を体験した管理人が分かりやすく解説します。

合格体験記活用の相場
合格体験記は言うまでもなく、過去の合格者がどう勉強したか、どんな講座、参考書を利用したかが述べられています。また、受験期間の過ごし方も分かります。合格体験記を読む事により、効率的な勉強を進めるために何が必要かが分かります。一般的には、入手した合格体験記をそのまま読み、良さそうな内容を真似するというのが相場でしょうか?では単に入手した合格体験記を読めば良いのでしょうか?
合格体験記を読むには、ちょっとしたコツが有ります。合格体験記には様々な合格者が取り上げられています。冊子にする都合上、数名しか取り上げない事は有りません。塾が主体のケースも多くレベル的にもまちまちです。
各自が自分にとって有用な形で活用するためには、どうすれば良いのでしょうか?

合格体験記を上手く活用するには
合格体験記を活用する為には、複数の、出来ればなるべく多数の合格体験記を読む必要が有ります。
収集した合格体験記の中には、特定の塾や予備校が出しているものが有ります。それらはその塾や予備校の宣伝、特定の教材の宣伝になっている事が少なく有りません。その点留意して事例として採用するか検討して下さい。また、合格者の中には話を盛ったり、大きくしたりする人も少なく有りません。苦労して合格したので誇張しがちです。そういう部分は割引く必要が有ります。他の同じレベルの合格者と比べて明らかに突き抜けている場合、異常値として取り扱います。合格体験記は活用の仕方如何で、勉強の効率が大きく変わります。ではどのように活用すれば良いのでしょうか?

具体的活用法
合格体験記の活用にはコツが有ります。
体験記では先ず書いた人をおおまかに次のように分けます。①余裕で受かった人 ②ボーダーライン上で受かった人 ③まぐれで受かった人 のように大別します。その内③は無視します。③の事例をそのまま適用しても、殆んどの人は不合格に終わる筈です。普通にやっていたら合格はあり得ません。また①については、もともと非常に良く出来るので、汎用性が乏しいケースが多いので参考にもなり得ません。無視しましょう。
つまり、②の事例を活用するのです。その中で実行可能な内容を自分で判断し、活用するのです。
合格体験記を複数読んで、必要な内容を抽出してやるべき事を固めます。②のケースで、多数の合格者がやっている内容、有益な講座、参考書等が分かり、射程圏が明確になります。
合格体験記を読む際に有益なのは、必要なカテゴリーのターゲットが、失敗した内容、無駄だった講座、模擬試験、参考書、問題集についての内容です。失敗した内容は受験をする上でのトラップです。トラップを避けるだけで大怪我をせずに済みます。リスクは事前に回避が原則です。

勉強本について
合格体験記は使い方次第で大きな力になります。では合格体験記以外で有益な情報源は無いのでしょうか?
一般的には、いわゆる勉強法の本が挙げられます。一つの方針に基づいて勉強法が紹介されており、ある意味説得力が有ります。一方問題点も有ります。昨今の勉強法の本、マニュアル本著者は、いわゆる「成功者」として、自己顕示欲が強く様々なジャンルで意見を言おうとします。極端な場合、人の批判はしますが、自分に対する批判は許さない人がいます。ネットが支配的な社会では目だった者勝ちとなりがちだから、こう言うタイプのにわか成功者が量産されてしまうのです。
この手の勉強本やマニュアル本を一般人がまねようとしても、もともと各人の状況が異なり、そのままでの適用は困難です。
これらは、一般的には参考にはなりにくいです。敢えて言えば、いわゆるボリュームゾーン付近の人をターゲットにして、こうしたら良いと言うように、ターゲットが明確にされており、再現可能な場合に限り参考になり得ます。これらは、あくまでサブとして適用しましょう。

まとめ
合格体験記は一般的には玉石混淆です。様々なサンプルが有り、有益なものも有りますが、有害とさえ言えるものも有ります。その為に、取捨選択が必要になって来ます。極端に言えば、ぶっちぎりと論外(まぐれ)を除外して、各合格者の共通項、言うならば最大公約数を導き出す作業です。
勉強法の本も、ターゲットがしっかり定まっている場合のみ共通項を選び必要な内容を抽出して下さい。抽出された内容は参考になり得ます。但し、いくら推奨されていても、自分がへターゲットとは異なっていたら、その内容はあくまで参考です。いくら良さそうに見えても、メインの項目としては採用してはいけません。
中学受験は親子の受験です。子供は試験で主として学力が試されます。親は情報収集や、子供のマネジメントが要求されます。子供だけではなく、親もやれる事をしっかりこなす必要が有ります。
情報収集は必要ですが、マニアになってはいけません。また、秋以降に方法論を追求し続けるのは、戦略としては微妙です。何事も相応しい時期が有ります。賞味期限にご注意下さい。
今回の話題が少しでも今後の受験勉強を進める際のヒントになり、皆様のお役に立てれば幸いです。では。🌸
