師走は慌ただしく過ぎ去りました。新しい年を迎えるにあたり、心機一転と言う方もいるでしょう。
一方、受験生と家族の方はイライラが募り、もう限界とか、それに近い方もいるのでは?子供とコミュニケーションが取れない。家庭内はギスギス。どうしたら良いのでしょうか?
この記事を読めば、切迫した状況の下でもお子さんとコミュニケーションできる声かけやアプローチのヒントを知ることが出来ます。

焦りとストレス
早いもので、本番まで後僅か。この時期になれば、子供本人のみならず親も焦ります。
一般的に大人と子供は時間の感覚が異なるようです。大人は30日を切った。本番目前と言う感覚で、一方子供は、30日後でも少しだけ「先の話」と考えるようです。
親にしてみたら、ダラダラして、なかなかエンジンのかからない子供がストレスであり、子供からすれば、直前期になり、益々親のガミガミにうんざりでストレスいっぱいと言う所でしょうか?
時間的な感覚のズレが誤解に繋がりお互いに憂鬱な気分を引き寄せてしまうのです。
お互いに理解する為には、感覚の違いを認識した上で、有効なコミュニケーションを取る必要が有ります。
では、相互理解に必要なコミュニケーションを取る為には、どうすれば良いのでしょうか?

これは禁句です。3選
①(もっと)勉強しなさい。
②不合格
③頑張れ
①は勉強量で合格を勝ち取った方が言いがち。一般的に大学受験時の成功体験に基づく事が多いが、子供は精神的にも、肉体的にも未成熟であり、その考え方をそのまま適用するのは無理が有ります。場面が全く異なります。
②は、どんな子供であれ、不合格と言う言葉を投げられれば、やる気を削がれてしまいます。直前期には、子供は皆合否の間でプレッシャーと戦っています。一番の理解者である親から不合格と言う言葉を投げられれば耐えられないでしょう。
③は、勉強を始めた時から子供は十分に頑張っています。この期に及んで頑張れと言われれば、自分は頑張らなければならない。頑張っているけど、あとどれだけ頑張れば良いんた?と不安が増幅してしまいます。
これら3つの言葉は禁句です。入試終了まで封印して下さい。使わない事をオススメします。

オススメの言葉
①大丈夫
②頑張ったね
③信じているよ
①は、不安な直前期に、子供の頑張りをしっかり観察して不安な気持ちを受け止める事により不安を払拭する事が出来ます。
②は、一番の理解者である親から認められる事は子供にとってもやはり最大の喜びなのです。努力を認めて誉めてあげて下さい。
③も、②と同様に一番の理解者である親から信頼を得ていると言う安心感を得る事が出来ます。不安でいっぱいの直前期には何物にもかえがたいのです。
前向き、ねぎらい、明るい未来を想像させる言葉やアクションがオススメです。
言葉は非常に大きな影響力を持ちます。使い方次第でどちらにも転びます。非常にデリケートな時期だけにくれぐれもご注意下さい。

魔法の言葉で背中を押そう
言葉には、発するだけで後々影響を与える不思議な力が有ります。
不用意な一言が長年にわたり、わだかまりとなり、家族がギスギスしては、本末転倒です。
直前期は親子共に心身共に疲れており、些細な事から喧嘩や口論となり、地雷を踏むと言う危険が潜んでいます。
受験に関しては、行動の前提は愛情です。悪くなる事を望む親は一人もいません。
一方で言葉には、魔力が有ります。不用意な一言が地雷を踏む危険を強く認識して下さい。
前向き、ねぎらい、明るい未来を想像させる言葉やアクションを意識して下さい。普段なら大丈夫だが、疲れている時は意識しすぎる位が丁度良いかも知れません。
但し、無理難題や、やりたい放題を認めてやれと言っている訳では無いので念のため。
今回の話題が、直前期のコミュニケーションに少しでもお役に立てれば幸いです。寒い日が続きます。体調に気を付けて頑張って下さい。
