慌ただしさが増す年末になりました。年末は寒波でかなり寒そうです。第六波も未だに微妙な可能性を帯びており、未だに不透明です。
そんな中、出願も済み、年が明ければいよいよ本番です。主要科目はそれなりに準備を進めて対策を講じていますが、面接はこれと言った対策も出来ていない。大丈夫なの?何をすれば?
この記事を読めば、面接試験の位置付けが分かり、差し迫った受験に必要最低限の内容、課題についてヒントを得る事が出来ます。

面接試験の性格
試験科目に面接がある場合、面接試験はどのように評価、反映されるのでしょうか?
一般的には、合否は総合点で決まります。では、面接試験の影響は?
基本的に、どのように合否が決まるのでしょうか?
面接は、基本的には殆ど影響しません。多くの場合、不適格者排除が目的です。直接的に影響を受けるのは、ボーダーライン上の人位です。

面接試験の接し方
では、面接試験には、どのように接すれば良いのでしょうか?合否には殆ど影響しません。 その為、対策を講じても、講じなくてもあまり影響無いように思えます。
では、そのまま受験に突入して大丈夫なのでしょうか?
一つには面接と言えども、試験の形態も、個別、グループ、親子面接と多種多様です。その為、各々のケースに共通する最適解を得る事は、出来ません。具体的に各家庭ではどうすれば良いのでしょうか?
面接試験はどのような内容が問われるのでしょうか?
問われている内容は
志望動機
通学方法
趣味、特技
入学後やりたい事
が定番でしょう。これらのテーマについて、受験校で想定される質問を潰します。
事前に提出済みの願書や書類がある場合は、それらとの整合が取られているのかを見極められています。

面接試験の具体的対策
面接試験は主要科目のように学ぶべき具体的テキストは通常有りません。体系的に何かを学ぶと言う科目では有りません。
面接試験では、問われている内容について、一応の受け答えが出来て、書類にて申請済みの内容と整合が取れているか検証されます。答えの内容が問われるのではなく、受け答えの内容が問われます。自分なりの言葉で、問いに対して自分なりに答えているか確認されています。面接試験で一般的に問われている内容について、一通り自分なりに答えられるか潰す必要が有ります。各自問われているカテゴリー毎に標準的な質問について、一通り潰します。
保護者が作成した回答を丸暗記しても、評価は厳しくなります。金太郎飴のような内容を再現しても、高い評価は得れません。
個別面接、集団面接、親子面接何れの場合も、イレギュラーな質問が飛んでくる事が有ります。これらの場合も、基本的には受け答えが見られています。正解は無く、内容は問われていません。これらの対策の為に今から面接対策に注力するのは、本末転倒です。あくまでメインは主要科目の出来です。
面接試験で最も重要なのは沈黙しない事です。絶対に黙ってしまってはいけません。黙った段階でゲームセットです。
次に志望動機に関してですが、志望順位に関する話題になる事が有ります。このような場合、仮に受験校がいわゆる「滑り止め」で有っても、絶対に「滑り止め」と言う言葉は禁句です。回答にこの言葉が入った途端に終了です。筆記試験がかなり出来ていれは、大丈夫かも知れませんが、ボーダーライン上では危険です。

面接対策の塾は必要か?
本番が近づくにつれ、親子共に不安が増幅します。大手書店の参考書売り場で参考書、問題集を買い漁ったり、複数の塾の冬期、直前講習を申し込んだりする方が出てしまう事が有ります。これらの発端は全て不安です。
不安になるのは避けられません。不確実な状態は耐え難く、心理的に大変辛く、ついつい直前期に書籍、講座に逃げがちです。
しかし、複数回反復しないと実際に本番では使えません。今から新しい本、講座にいくのは基本的には破綻に直行です。敢えて言えば、新たに購入して良いのは受験校の赤本位でしょう。
同様に、これまで面接対策をしていなかったが、不安から面接対策塾に行く人もいるようです。勿論、面接も本番迄にある程度の準備は必要です。あくまで基本は筆記試験。面接に力を入れすぎるのは筋が悪いです。周りのライバルに圧倒的な差を付けるのを売りにしている塾も有るようですが、本質からは大きくズレています。悪い事に塾が行う面接の評価と、学校の評価は一般的には異なる事があります。状況によってはマイナスにしかなりません。
一般的には、今通っている塾で相談してみる、親子で模擬面接をする位で十分なのではないでしょうか?

必要な準備をして乗り切ろう
面接と言えども多種多様です。今回は汎用性がある様に、一般入試をターゲットにしました。
プレゼン重視の特色型入試や、問答が英語で行われる英語型入試等の場合は、本命で無くとも事前に準備周到の筈でしょう。これらを考えている方で未だ手付かずの場合は、最低限の内容だけでも速やかに対策をしましょう。
一般入試では、多くの場合面接の目的は不適格者排除です。併せて校風に合った子、やっていける子を選びたいのです。
直前期になり、出来ていない事ばかりに目が行きがちです。有名なパレートの法則によれば、一般的に対象となる事象の内2割~3割程度を押さえれば、必要な内容は概ね押さえた事になると言うものです。そういう見地からも、取捨選択する能力が求められています。残り時間を意識して、大胆にメリハリをつけて下さい。
今回の話題が少しでも、間もなく始まる本番に際してお役に立てれば幸いです。
