いよいよ3月です。水面下では、新年度が始まっています。心機一転新たにスタートを切った皆さんの中には、停滞気味、少しモチベーション低下気味の方もいるのではないでしょうか?
始めてみたは良いけど既にどんより。ゴールが見えず、モチベーション維持が出来ない?どうすれば良いの?授業を受けた方ばかりで対象科目の理解が進まなと言う方はいませんか?
この記事を読めば、年度開始前のこの時期に何をすれば、次のステップに繋がるのか分かり、次のステップへの足がかりとなるヒントになります。

不調の原因は何か?
新たにスタートしてから暫く経ちます。多くの場合、途中で何回か挫折、中断を経験して初めて自分のペースを掴めます。最初からスムーズにペースを掴める方はあまりいないのです。
新たにスタートしてから、最初に引っ掛かる要因として、幾つか考えられます。
1つには、体系が把握出来ていない事があげられます。科目によっては、体系的に相互に関係し、つながっています。断片的な知識だけでは、単に知識のピースを押さえただけで、意味が無いのです。木を見て森を見ずです。
もう1つには、目標となる受験が遠い先の話に思えて、なかなか当事者になれない事です。
この場合は、小テストや模擬試験等短期的な目標を設定し、自分が当事者になるのが重要です。やるべき事が具体的になるので、目標が明確になれば、次のステップに進みやすくなります。

どうする?対策
問題は第1の場合です。 どう対処すれば良いのでしょうか?
全体がわからないから、どう繋がっているか分からない。自分が今どこを勉強しているか分からない事に起因しています。言ってみれば、ここはどこと言う状態です。
では、体系の把握はどうすれば出来るのでしょうか?
とりわけ体系の分かりにくい科目、分野では勉強する教材の、「目次」を意識しながら勉強してみて下さい。具体的には、繋がりが分からなくなったら目次に戻って再確認してみます。
体系を意識して勉強を続ければ、次第に体系も把握出来る筈です。
以上は体系の把握が必要な科目についての話です。もっとも、試験のベースは基本的には「知識」です。試験にもよりますが、一定の知識の習得は欠かせません。
むしろ、ある程度の知識か無ければ、話になりません。知識については、最重要の基本的かつ不可欠な知識から押さえていきます。覚えるべき知識は、塾や学校で「ここは重要」とか、「覚えなさい」と言われた知識を対象とします。塾では、必要な知識をランク付けしてくれる筈なので、ランク付けを参考にして下さい。 授業でランク付けが期待出来ない場合は、参考書等で、ランク付けがなされているので、それを参考にして下さい。知識の習得がなおざりになっては、果実を得る事は出来ません。くれぐれも後回しにしないようにして下さい。
実行可能な勉強法
全体像が分からないと、何をやっているか分かりません。繋がりが分かるようになる事が、体系の把握に繋がるのです。
とりわけ、資格試験受験生の場合、基本は過去問です。試験によっては、過去問が全てと言っても良い位ですが、科目によっては体系の理解がある程度求められる事が有ります。そんな場合体系理解に繋がる勉強を試してみて下さい。流れが繋がり、全体の中の位置が見えてくる筈です。
また、中学、高校、大学受験はいずれも一定以上の知識が求められます。知識の習得には反復が必要です。一回目は全体を通して最重要Aランクのみ覚えつつ全体を回す。二回目はそれに準じるBランクも含めて覚えて、基本問題の問題演習を行う。三回目は標準的問題を含めて演習をして、間違えた箇所は反復して出来るようになるまで反復します。これは一例です。
反復する。問題演習をする。これらは手段です。各自状況や目指す試験に応じてアレンジして、活用してみて下さい。
まとめ
基本がしっかり習得出来ている方はかなり少ないのが現実です。受験業界の一部では知識、暗記を軽視するような向きが有ります。
また、発信している方の中には、理解が大切と主張される方がいます。これらの方は知識を重視していないのでしょうか?そうではなく、彼らは「知識は習得済み」又は「知識は簡単に習得出来る」のが前提になっています。
彼らにとっては、暗記に代表された知識の習得は簡単に出来る又は既に習得済みなのです。一方で知識習得で一苦労と言う方は、地道に反復して習得する必要が有るのです。
受験勉強ではどうしても、講座受講や問題演習が中心になります。しかし、知識は欠かせません。暗記は単調で退屈ですが、演習と組み合わせて、反復して知識の習得に努めて下さい。
今回の話題が少しでも、受験の大前提となる基礎・基本習得のお役に立てれば幸いです。では。🌸
