新聞を眺めていると、たまたま週刊誌の広告に気になる記事があり、目にとまりました。
忘れない勉強法
何ともキャッチーな表現です。受験勉強ではやはり暗記すべき事項が少なくありません。 試験種によっては、暗記の比重が大きくなるものもあります。とは言うものの、暗記が苦手な方は珍しく有りません。昔から暗記に困っていた方はあとを絶ちません。その為、多くの人にとって、非常に興味深いフレーズです。果たしてどうなんでしょうか?
暗記に苦しみ苦戦している方はいませんか?この記事を読めば、暗記にまつわる効率的な勉強法を知る事が出来ます。
今回は、二度の中学受験を経験した管理人が、ヒントになる部分を詳細に解説します。
今回は、暗記にまつわる勉強法にフォーカスしてみました。

暗記は必要だが、暗記だけで足りるのか?
中学受験を始めると、多くは塾に通います。 塾では成績順にクラスが編成されている事が多いです。定期的に実施されるテストの成績によりクラス編成が行われます。巷ではクラス落ちを避ける為に、クラス分け試験対策に熱をあげる方もいます。
クラスが下がると、講師が替わり、授業内容も変わり、何より雰囲気も変わります。
その為、クラス落ちを心配して、クラス分け試験対策に専念するという選択肢が出てきます。試験対策は、広範囲にわたり、当然暗記が必要となります。覚えるべき知識がそれなりに有りますが、なかなか覚えられないという現象が起こります。必要な知識を必死に短期的にでも覚えれば足りるのでしょうか?暗記が出来ていればとりあえずは大丈夫なのでしょうか?

忘れない勉強法
暗記をするのは、必要な知識を抽出できるようにするためです。
一定の割合で、暗記した知識を吐き出すだけの単なる知識問題も、有ります。しかし、それだけで試験を乗り越える事は難しいのが実情です。習得した知識を活用してあてはめる必要のある問題のように、知識の習得は前提で、一定の訓練を積まないと話にならないからです。
その為、前提として、基本的な知識のインプットは欠かせません。知識をすぐに出せるようにしておく必要が有ります。
知識をすぐに出せるようにする為に、忘れない事は重要で有っても、網羅的に基礎的な知識をすぐに出せるようにするのは、物理的に無理が有ります。本来的には、忘れない
を目指す のは 難しいです。 ではどうすれば良いのでしょうか?
思い出せる を目指すべきなのです。

思い出せる勉強法
勉強する過程で、忘れるのを嘆く方が少なくないように思います。なかなか覚えられないとか、週テスト等各種試験に間に合わない等々。
なるほど、一生懸命勉強した成果が定着したら安心するのでしょう。
しかし、一生懸命頑張り習得し、定着した筈の知識が試験では使い物にならない事が少なくありません。何故でしょうか?
知識は、使える形で定着させる必要が有ります。一方、忘れない にこだわると
暗記に重点が置かれ知識習得で足りる単純知識型の試験しか対処できないのです。
忘れない に拘るのではなく、 思い出せる を目指すのが相応しいのです。
思い出せる勉強は、まだ定着していない曖昧な状態でも各自のストックを確認すれば思い出せる状態を言います。
具体的に何をすれば良いのでしょうか?先ずは基本的な知識を習得します。その上で問題演習をしながら、出来なかった箇所は各自がベースにするテキストや参考書等で再確認して、必要な書き込みやマーキングをしておきます。思い出せない時はストックに戻りその都度再確認します。すなわちアウトプットに軸足をおいた勉強法です。

まとめ
入試では、それなりの量の知識が必要になります。暗記は必要であり試験では基礎的な知識問題を取るのは必須と言えます。しかし、それだけでは足りません。基礎的な知識を活用して解く問題が合否に影響します。あくまで、社会以外の科目は 思い出せる勉強 をメインに勉強される事をオススメします。
塾や自分の選んだテキストをベースに勉強して、必要な知識を一ヵ所に集約してストックに情報を集約します。アウトプットの過程で見つかった弱点もそこにしっかり反映させます。
やるべき事は以上の繰り返しになります。
勉強では、「忘れない事」より、
「思い出せる事」のほうが重要と言えます。
今回の話題が少しでも新たなスタートのお役に立てれば幸いです。では。🌸
