関西では、中学受験はほぼ終わり、高校受験がまもなく始まります。関東は真っ只中。持てる力を発揮される事を祈ります。
新六年生は、いよいよ自分の番です。とは言うものの、子供の目線ではやはり少し先の話なので、ついつい先延ばしになりがちです。 いわゆる中弛みに陥りがちです。中弛みはどうすれば防げるの?陥るとどうしたら良いの?そうこうしていると、成績も伸び悩みます。
このブログ記事を読めば、長期戦になりがちな中学受験、高校受験で中弛みに対する対策、それにまつわるヒントを得る事が出来ます。

伸び悩みがちな子供の特徴
長期戦になりがちな受験。ゆっくりでも成績が右肩上がりなら良いのですが、停滞し、場合によっては右肩下がりになる事さえあります。
伸び悩みがちな子供はどんな特徴があるのでしょうか?
まず、時間に関してルーズなのです。
塾や学校の宿題を期限迄に提出しない。提出物も期限に間に合わない。
全てにおいてルーズで、ダラダラしがち。
言われないと勉強しない。テスト直前しか、しっかり勉強しない。
復習を余りしない。問題演習を余りしない。
不明点を質問しない。勉強の仕方を相談しない。
親に押されて渋々勉強をして、どこか引っ掛かるだろうと軽く考えている。
体力が無い。
ざっとこんな感じでしょうか?
敢えて共通項をあげれば、興味、目標が曖昧で親に言われるままに参戦し、親が設定した無理に近い目標を見つめている子供でしょうか?

伸び悩みがちな子供の特徴
興味、目標が曖昧。親に言われる
ままに参戦。

どうすれば防げるの?
ではどうすれば、伸び悩みがちな子供にならずに済むのでしょうか?
伸び悩む子供は、多くの場面で消極的、後ろ向き、ベクトルがマイナスなのです。
つまり、ベクトルをプラスに向けれは良いのです。
具体的には、時間は厳守させる。宿題も必ずやる。自分自身が本当に行きたい学校を見つける。不明点について、質問して解消する。やった内容はしっかり復習する。当日、1ヶ月、3ヶ月後と言う具合です。少し派生しますが、早寝早起きで規則正しい生活を送る。メリハリをつけて過ごす。と言うのが相場でしょう。

伸び悩み対策
時間厳守。宿題は必ずやる。
不明点につき、質問する。
しっかり復習する。
規則正しい生活を送る。

中弛み防止の為に親が出来る事
何とか食い止めたい中弛み。どうしたら良いのでしょうか?
とりわけ、中学受験は参入すると、ついつい加熱しがちで、過度に干渉しがちです。親が過度に干渉、参加する事により、子供の自立心は育ちにくくなります。こういう状況に陥らない為にはどうすれば良いのでしょうか?
一歩引いて後方支援に回ってみます。 親は時間管理、教材管理に徹します。それ以外は、温かく見守るのです。
それでは心配と言うご家庭もあるでしょう。 ここでは温かく見守ると言っているので有って、大きく逸脱する可能性が有るのなら、大きく舵取りをして、軌道修正をするのです。温かく見守るのは、放置とは全く異なります。

親は後方支援に。
時間管理、教材管理に徹する。
それ以外は、暖かく見守る。

伸び悩みにはどう対処する?
では、伸び悩みがちな子供にはどう対処すれば良いのでしょうか?
伸び悩みがちなケースは2つ考えられます。 一つは、勉強するふりをしてやり過ごしていたケース。言わばアリバイ作りをして、過ごしてきたのです。勉強時間が目標と言うか、机の前に座るのが目標になっています。実際は勉強していないので、成績が上がる訳が有りません。
二つ目は、勉強方法が根本的に間違えているケースです。試験勉強は一定の期間勉強を重ねて合格点を取れるように、出題可能性の高い所から潰していきます。重要性の高い頻出箇所から潰していくのが王道です。メリハリ無く全て潰そうとするのは、極めて非効率的であり、伸び悩みがちな子供が追いつく際のアプローチとしては不適切です。また、中には難解な箇所、トリッキーな箇所に拘り、極めて難解な箇所の理解、難問に多大な労力をつぎ込む子供がいます。仮に難問が取れても配点は小さく、配点の大きい潰す必要の有る所が放置されたままなので、必要な点数が取れないのです。
ではどうすれば良いのでしょうか?
先ずは優先順位の高い頻出箇所から潰していきます。時間は思っている程有りません。その為ランク付けが大切なのです。
平均的な学校をターゲットにするなら、問やトリッキーな箇所は、原則捨てます。頻出箇所を全て潰して、時間的に余裕が有る場合のみ潰します。
次に復習に力を入れます。一般的に中学受験は勉強量が膨大になりがちなので、なかなか復習に迄手が回らないのです。中間層は、学習範囲を限定し、復習回数を増やし、反復させるのが効果的なのです。

伸び悩み対処法
優先順位の高い頻出箇所から潰す。
復習回数を増やし、反復する。

親の立ち位置
ドラマやマンガの影響も有ってか、中学受験は課金ゲームと言うフレーズが話題になりました。中学受験は本当に課金ゲームなのでしょうか?
仮に課金ゲームならば、投入金額大きい家庭が結果を導く筈ですが、実際は異なります。 季節が進み、勉強している筈だが成績が・・ となれば、家庭教師、個別指導等に頼る家庭が後を絶ちません。依頼する事により、成績が上がれば良いのですが、実際は停滞、もしくは低下する事さえ有ります。
中学受験では、一般的に四年生又は五年生から通塾します。レギュラーの授業だでも回っていないのに、更に負荷をかけるのは自殺行為です。こういう場合に、ついつい焦って安易な方向に流れがちです。相談相手になってくれる受験産業は、良いお客様のお越しなので、こちらに心地よい反応が帰って来ます。安心して申し込んだ結果、全て台無しになってしまいます。
では、こういう状況に親はどう対処すれば良いのでしょうか?

実際の対処法
通常の授業さえ消化出来ていないなら、一つ下のクラスに移り理解向上を図るか、転塾を検討します塾に馴染めない。先生との相性がイマイチ。塾の雰囲気に馴染めない。等。
これらをクリアに出来るのが転塾です。お子さんがうまくいっていないようなら、転塾を検討して説明会に出てみましょう。
また、塾は嫌では無い、先生も特に問題無い場合は、クラスを下げて、基本の理解向上を目指します。クラスが下がるのは恥ずかしいと言う意見も有りますが、目的は成績向上、合格です。この際世間体は除外しましょう。 とは言え、気になると言う方もいるでしょう。こういう場合も、転塾がオススメです。 環境を変えるのが意外に効果的だったりします。環境を変える事により、心機一転頑張ったりします。環境は意外に重要なのです。
転塾が難しい場合は、いつでもどこでも何度も反復できるインターネット塾が代わりになり得ます。状況次第によっては有用です。通塾時間も節約できるので、その点からも有用です。

環境の重要性
中弛み、伸び悩みは発生する際の要因が異なります。共に環境が大きくモノを言います。中弛みは、子供自身と取り巻く環境を見直す事により、伸び悩みは、通っている塾と言う所属する環境を変える事により、改善が見込めます。
安易な方向に流れがちですが、一歩引いて一度お子さんをしっかり見つめてみるのが有効です。
今回の話題が少しでも、中弛み、伸び悩みと言う停滞した状態の解消のヒントになれば幸いです。新年度から、好スタートを切れるように親子共に前進しましょう。
