中間試験も一段落して、そろそろ結果が出揃ってくる頃でしょうか?思いの外嬉しい結果を得た人、意外に奮わなかった人等悲喜こもごもでしょう。その差は何処から生じるのでしょうか?
結果の発生には、必ず原因が有ります。
アクションを起こす際に、具体的なサービスや商品を選定する際に、「選択」が発生します。
今回は、選択並びに、選択にまつわる話について考えてみました。

・ある選択
先日、知人と子供の話になりました。
お子さんは私立の一貫校に通っていますが、学校のスピードが早いため、一貫校在学生対象の塾に通っていましたが、塾もスピードが早く成績は停滞していたようです。本人も家族も不安になっていました。
年度が変わり、たまたま他の一貫校在学生対象の塾を知り、その塾の説明会に行きました。
説明会の後、入塾テストを受けて、標準的なクラスの方が良いかな?という話になり、進度が比較的ゆっくりした、クラスにしたのです。 ゆっくり進むので、以前と比べて理解が進んだようです。定期テストで上位を取り、確実に成果が出ています。
・選択しにくい選択肢
以上は、成果が出なかった現状を打破し、見事成果を出したケースです。
今回の事例で注目して欲しいのは、成績不振で振るわなかったので、比較的ゆっくりしたクラスを選択した事です。従来はかなり早いクラスだったため、理解不十分なまま進んでいたため、事実上空回りしていたのです。一貫の進学校在籍者の場合、どうしても遅れまいという思いから、ついついクラスを下げたり、標準的なクラスを選択したりするのをためらいます。
今回の例は、現状認識が厳しめだったのが幸いしました。「うちは、一貫の進学校だから」と言って、上のクラスを採ると、 迷路に入ってしまった事でしょう。
自分がどんな属性に入ろうが、理解不十分なら、基本に戻り、理解可能なレベルからやり直しをする必要が有ります。これは、中学、高校受験、各種資格試験、いずれも共通です。

ドラマ「ドラコン桜🌸」では、理解不十分な受験生に小学生レベルの算数からやり直しをさせています。わたしたちはつい勘違いをしがちです。選択肢が2つある場合は、選択可能なら上のクラス、速度の速い方を好んで選びがちなのです。
ゆっくりしたクラスを選択するのは、心理的に?やや出遅れ、自分は苦手と言う事を再認識するため、「負け」をみとめた事になる?と考えがちなのです。
しかし、そもそも「苦手」だから打開策を検討している筈ですよね。現状の不明箇所を少しずつ解消していける選択肢を選択するのがベストな筈です。
・補足
知人のお子さんの例は見事に決まったサンプルです。
仮に、相応しい選択肢が見つけづらい場合はどうすれば良いのでしょうか?
通学可能な塾が限られている、選択候補の塾が思いの外高く予算を越えている場合はどうすれば良いのでしょうか?
一つは、現在の塾ないしは選択候補の塾に相談してみるのです。
現在の塾なら、生徒の転塾は避けたいので、進度の調整、アフターフォロー等対応して貰えるかもしれません。また、転塾先が予算の範囲を越えていたら、相談したらレギュラーは英語と数学で、国語は夏期、冬季講習で、あるいは、英語は得意なので学校の授業と問題集メインで、演習を夏期、冬季講習で、ということもあるでしょう。
また、近くに転塾先が無い場合、予算的に許されるなら、電車に乗って通塾もありでしょう。受験後は、多くの場合電車通学する筈なので、予行演習的な意味合いも有ります。
但し、あくまで弱点補強の為に行くので、物見遊山的な意味合いはありません。新しい所に行くのは楽しみでも有りますが、くれぐれも目的を履き違えないように。
・まとめ
人生は選択の連続です。幾つかの選択の組み合わせ次第で、人生が変わり得ると言えます。 逆の見方をすれば、何度か適切でない選択をしてしまった場合でも、その後適切な選択を何度か重ねれば十分リカバー可能です。どんな状況でも絶対に投げ出さないで下さい。

今回の話題が少しでもお役に立てれば幸いです。では。🌸