どうする中学受験 厳しい結果から

寒い日が続きます。関西では主要な試験は出揃いました。第2ラウンドにいる方、関西以外の方、引き続き前進しましょう。

一方で既に終わった入試試験ですが、満足な結果を得れた方は少数派です。第一志望やチャレンジ校に合格できる方は3割もいないとも言われています。そうです。有る意味厳しい結果に直前している方が多数派なのです。

一生懸命頑張ったけど届かなかった。どうしたらいいの?親子共にかなり落胆しています。希望とは程遠いです。どうすれば良いの?と迷路に入っていませんか?

この記事を読めば、縁の有った新しい「居場所」で如何に進めば良いのかが分かり、希望が見出せます。

中学受験の厳しさ

受験経験者なら分かりますが、第一志望の合格を勝ち取れるのは少数派なのです。ましてやチャレンジ校となると、夢のまた夢。現実は厳しいのです。

大多数は、少なくとも一度又は複数回涙を呑みます。全敗やそれに近いケースもあり得ます。

数年間塾に通って、それなりに一生懸命頑張ったけど届かなかった。言葉にはしないけれど、子供の複雑な心情は計り知れません。この年齢にして最初の挫折です。

親も、そんな子供の姿を見るのは非常に辛く、耐え難いものです。

逆境から立ち直れるのか?

そんなこんなもあって、かなりの子供は第一志望とは違う、当初の想定から程遠い環境に身を置く事になります。では、その環境の下で当初想定していたコースに辿り着けるでしょうか?リベンジは可能なのでしょうか?

いわゆる中学入試失敗組のリベンジは大いにあり得ます。

中学入試で何とかチャレンジ校に滑り込んでも、底辺に甘んじているような場合や、実力相応校に入学すると楽しすぎて成績が右肩下がりと言うケースは少なくないようです。

当初想定していなかった圏外の学校は、多くの場合比較的容易に入学し、過ごせる筈です。学校生活を比較的楽しめる筈です。学校生活が充実するので、新たな目標が見つかったり、親友と呼べる方が現れたり、課外活動で活躍の場が見つかったりします。つまり、身の丈に収まりきる学校なので、様々な事に万全の体制で臨めます。そういう観点からは、身の丈に収まりきる学校は、新たな活路を見出だせるので、大きなアドバンテージが有ると言えます。

逆境からの出発も捉え方次第で全く異なる結果を導く事になります。

閉鎖的な空間の罠

どうにかこうにか入った中学は、有る意味閉鎖的な空間です。

超名門なら東大理Ⅲ以外は余り優秀ではないと言う雰囲気が支配的だったりする場合があるようです。

しかし現実は、医師になるには医学部を卒業して、医師国家試験に合格すれば良いのです。 医師としてのステータスやスキルと学校歴はそれ程強い相関性を見出だせない。

共通テスト当日東大で発生した事件は、医師になるためには東大に行かなければならない。東大に行けない自分はダメだ。となって自暴自棄に。東大理Ⅲは医学部の最高峰。そこに届かないから自暴自棄になるのは視野が狭すぎる。

 少し考えればおかしな考えだと分かるのですが、閉鎖的な空間にどっぷり浸かっていると自分たちの価値観が正しいと信じて疑わないようになり、視野が狭くなりがちです。

狭い視野は非常に危険なのです。

実績の素晴らしい学校の罠

問題なのは、入り口の割に実績の素晴らしい学校に入った場合です。

確かに、入試では実力的に余裕なので、難なく通過します。

しかし、問題は入学後です。凄まじい量の課題が出されます。仮に自分にとって必要な勉強をしようにも、困難になりがちだったりします。

かつて、管理人もこのカテゴリーにどっぷりの関西にある学校の説明会で聞いた話です。

席上学校側から、次のような話がありました。

「うちは、他の進学校さんのように早いスピードで進むような事はありません。その代わりしっかり理解して貰うように他校より、かなり多くの授業、課題を課しています。その結果、現在の実績に繋がっています。」

その学校は、第一志望の子供が比較的少なく、いわゆる進学校に届かなかったけど、その学校に遜色ない進学先を目指したいと言う希望を持つ方が多いようです。但し、直前に近づくにつれて、本命には難しいような場合、準本命に格上げされて、六年後に万全を期したいと言う方が増えるようです。親が主体となり、選択、決定するからでしょうか?

ここで注意する必要があるのは、小学校迄とは異なり、かなりの通学時間がかかる事が一般的です。他校に比べて長い授業、補習、課題が課される事もあり、結果的に子供にとってかなりの負荷となる事が十分あり得ます。

我が家も、カテゴリーは異なる学校ですが、中学入学後慣れる迄はやはり大変でした。それなりに、課題が出ましたが、入り口の割に出口の素晴らしい学校は、課される課題のレベルはさておき、量は比べ物にならないようです。

その為、このカテゴリーの学校を併願校に選ぶ場合は、お子さんの個性を十分検討した上でご検討される事をオススメします。体力が有っても、勉強する強い持久力が無ければ大変な選択をした事になりかねません。

焦らず一歩づつ前進しよう

関東の方、高校受験の方はこれから本番を迎えられます。今現在の実力を発揮出来るように、ベストを尽くしましょう。

過去に何回かお話していますが、再確認です。 進学先によって、その後の人生が決まる事はありません。繰り返しになりますが、人生には何回もチャンスが有ります。短絡的な思考で自暴自棄になるような愚かな選択は厳禁です。

超名門や御三家クラスに辛うじて入学するも、ずっと超低空飛行なら、東大理Ⅲや旧帝医学部どころではありません。

各人が、新たに属する「新たな居場所」で、自分にとって必要なテーマ、課題を炙り出してこなして行く事を当面の目標にしましょう。やるべき事は十人十色。現在の自分に必要な内容を考えてみましょう。その上で当面はその課題をこなすように努めましょう。

進学先で全てが決まる事はありません。本人か採った行動、努力によって今後が決まります。 方向性を誤らす、正しい方向で努力をすれば道は開けます。やはり、進学後の努力が大きくモノを言うのです。努力に勝る天才無し。

今回の記事が、少しでも新生活を営む上で参考になれば幸いです。各人が置かれた場所でベストを尽くしましょう。では。

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